みなさんこんにちは、happy ambassadorの村川です。今回は台北にある2つの国際空港、桃園国際空港と台北松山空港の違いとそのそれぞれの特徴について紹介したいと思います。
台北にある2つの主要空港
台北には、桃園国際空港と松山空港の2つの空港があります。共に日本からの便が就航していますが、それぞれ大きな特徴があります。
それぞれの両者とも主要な台北、さらには台湾の空の玄関ですが、今回は両者の違いとその特徴などについて紹介していきたいと思います。
桃園国際空港
桃園国際空港は、台湾では最大の空港になります。台北の主要な空港ですが、これは首都圏の空港あるあるで、実際のところ桃園国際空港は台北にはなく、台北とは別の県である桃園県にあります。
桃園国際空港は台北からは40㎞も離れており、台北駅からはMRT(桃園国際空港線)で40分ほどかかります。
桃園国際空港の特徴は圧倒的な便の多さです。桃園国際空港は台湾の主要な航空会社である、エバー航空、チャイナエアライン、スターラックス航空が拠点を置いており、合わせて香港のキャセイパシフィック航空も準拠点として桃園国際空港を利用しています。
そのため、日本各地に便が就航しており、台北松山空港と比べても圧倒的に日本への便が多いです。そのため、桃園国際空港は、台湾を訪れるほとんどの日本人が利用する空港になります。
また、桃園国際空港からは、エバー航空や中華航空、スターラックス航空がヨーロッパやアメリカにも便を出しているため、日本から台湾を経由して、ヨーロッパ諸国に行く場合にも、桃園国際空港を利用することがあります。
台湾一の規模を誇る桃園国際空港は、国際線しか飛んでおらず台湾の離島線等の国内線は飛んでいません。この点が国内線も飛んでいる、台北松山空港との大きな違いと言えます。
桃園国際空港は、ターミナルが現在2つありともに国際線のターミナルとなっており、国際線の専用空港とあり圧倒的に、免税店なども充実しています。(現在ターキッシュエアラインズ
桃園国際空港のメリット
桃園国際空港のメリットは、便の圧倒的な多さです。日本への便だけでも台北松山空港が往復で、1日16便なのに対して(1日往復で16便も飛んでいるのは、日本への国際線では多いですが・・・・)、桃園国際空港は成田空港行だけでも、往復で50便以上、関西空港便でも往復で30便以上とかなりの数の便が就航しています。
また、福岡空港や名古屋空港などに加えて、那覇空港、新千歳空港以外にも、岡山空港や鹿児島空港、富山空港などの地方への便もあります。
さらに国際線の空港ということもあり、台北松山空港と比べて免税店はかなり充実しています。
桃園国際空港の免税店の様子
また桃園国際空港線のMRTは、台湾高速鉄道の桃園駅にも通っています。桃園は台北よりもまだ南にあるため、台北よりも高雄や台中に近いです。そのため、日本から直接台中、高雄に行かず、日本から飛行機で台北に一度ついてから高速鉄道で行くのであれば、登園国際の方が便利です。
桃園国際空港のデメリット
まず、あげられる桃園国際空港のデメリットは、別の県にあることから分かるように、やはり台北の中心地から遠いことです。
台北駅の近くにある、桃園国際空港線のMRTの駅
桃園国際空港は台北とは別の県にあり、MRTの桃園空港線でも40分もかかります。それでもMRTができたことにより、だいぶ桃園国際空港までのアクセスは良くなりました。MRTがない時代は主な交通手段はバスで台北の中心部まで、1時間もかかていました。
また、桃園国際空港は発着する便の割には、ターミナルが小さく入国管理ブースが乗客の数と比べて明らかに少ないです。
2000年にターミナル2がオープンしてターミナルが2つになってから、空港混雑の解消にターミナル増設の話が度々出ていますが、コロナもあり中々実現していません。
そんなこともあり、桃園国際空港のイミグレはターミナル1、2ともに時間が悪いとかなり込み合います。(入国の場合は、1時間はかかると考えておいた方が良いです。)
コロナ前の話ですが、一度桃園空港に成田空港から夜に到着したところ、運悪くイミグレーションが大混雑し、2時間以上待たされたことがありました。
台北松山空港
次に紹介する、台北のもう1つの空港は松山空港です。台北松山空港は台北の中心地の松山地区にあります。
松山空港は、軍民共用で台湾の軍事基地でもあります。この松山空港は台北の中心地にあることから、その安全性が問題視されており度々空港閉鎖の話が出ていますがそのまま利用が継続されています。
また台北松山空港は台湾の離島や花蓮への国内線が多く飛んでおり、国内線もそこそこの数が飛んでいます。他方で、国際線は日本・韓国・中国の3か国のみで、日本は羽田空港、韓国は金浦空港のみのそれぞれ1路線ずつ、中国も上海や重慶などの一部の都市に限られています。
台北松山空港のメリット
まず、台北松山空港のメリットとしてあげられるのは、やはり台北からのアクセスのよさです。
台北松山空港は、桃園国際空港と異なり台北の中心にあります(日本で言えば、福岡空港の立地に似ています)。
また台北松山空港にはMRTの駅もあり、台北の中心部までは20分から30分ほどで行くことができます。もっとも、台北の中央駅へはMRTを途中で乗り換えなければならないため少し不便ではあります。
さらに台北松山空港のメリットはやはりそのコンパクトさです。ターミナルは国内線と国際線で別れていますが、同じ建物の建物です。
手前は、台北松山空港の国際線ターミナル、奥が国内線ターミナル。
保安検査場からゲートまでは距離がなく、便もそこまで多くないことから、イミグレーションで1時間も待たされることもあまりありません。
桃園国際空港では大規模空港ならではの移動が多いのとは対照的です。
台北松山空港のデメリット
台北松山空港のデメリットは、就航している便がかなり限定されていることです。
台北松山空港の国際線の案内掲示板
日本からの便であれば羽田空港からの8便に限定されており、関東圏在住の人は、住んでいる場所によっては羽田空港までの移動時間がかかり、台湾についてからの移動を考えても台北松山空港より、桃園国際空港を利用する方が便利なことがあります。
また、台北松山空港は、コンパクトなこともありどうしても免税店の充実度や空港のラウンジの数で桃園国際空港に劣ってしまいます。
台北松山空港の免税店は国際空港としては最低限であり、やはり少し寂しさを感じます。
まとめ
今回は、台北の2つの空港に着いてその違いと、それぞれの特徴について紹介しました。
基本的には、羽田空港便及び台湾の国内線は台北松山空港、それ以外へは、桃園国際空港となるため、日本の羽田空港と成田空港のような空港の行先間違いはないと思います。
また、台北松山空港と桃園国際空港それぞれ一長一短がありますが、羽田空港へのアクセスがよいのであれば、台北松山空港も良いですが、そうでなければ便の多さなどから桃園国際空港となることがほとんどだと思います。
最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。
村川
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