みなさんこんにちは、happy ambassador の村川です。今日はドブロブニクからの世界遺産コトルへの行き方について、解説します。
世界遺産 コトルとは
コトルは、ヨーロッパのバルカン半島にある、モンテネグロにある世界遺産です。コトルの世界遺産登録は1979年と割と古い方ですが、日本でコトルが注目されるようになったのは、比較的に最近です。私がコトルを訪れた時も、かなり大きなクルーズ船がコトルの旧市街の城壁の前の港に入ってきていました。
写真奥の大型クルーズ船はコトルの旧市街地の正門前に停泊していました。
コトルは、アドリア海に面しヴェネチア共和国が建設した都市です。ヨーロッパでぜひ訪れることをおすすめする観光地の1つです。
コトルへの行き方
ドブロブニクからコトルへは、バス、タクシー、現地ツアーを使うという3つの行き方があります。
ドブロブニク発のコトルへのツアーは、10月以降から翌年の3月までの冬の時期は、コトルへの現地ツアーはほとんど開催されていません。そのため現地ツアーは、コトルへの行き方としては期間が限られます。
また行き方としては、タクシーはさすがに高いのであまりおすすめしません。私としては費用の面でも時間の面でも、バスがコトルへの行き方としては良いと思います。
そのため今回はバスを使ってのコトルへの行き方について、その実際の行き方や注意点について解説します。
コトルは、モンテネグロにありますが、ドブロブニクからかなり近い場所にあります。実際ドブロブニクからバスで2時間30分ほどでいけます。(下にも書きましたが出入国審査のため、さらにかかることもあります。)
ちなみにドブロブニクはクロアチアにある都市で、コトルとは国が違います。そのためドブロブニクからコトルへの移動には入国審査を受ける必要があります。
ドブロブニクのバスステーションへの行き方
コトルへのバスは、ドブロブニクのバスステーションから出発します。
ドブロブニクのバスステーションは、ドブロブニクの旧市街から少し離れた所にあります。(ドブロブニクの旧市街からは、ローカルバスで10分ほどです。)
ドブロブニクの旧市街のピレー門からは1Aもしくは1Bのローカルバスで、ドブロブニクのバスステーションまで行きます。(チケットは車内で購入可能、15クーナ)ローカルバスは、バスステーションの少し奥に停車するので、少し来た方向に戻り道路を渡るとバスステーションに着きます。
ドブロブニクにあるバスステーション、ここからコトルへのバスが出る。
ドブロブニクのバスステーションではタバコ屋(TISAK)の隣の窓口1がインフォメーションです。バスのチケットは窓口3で買います。ちなみにバスのチケットを購入する際には、クレジットカードも使うことができました。
バスのチケットの値段は、コトルまで1人あたり147クーナです。
ドブロブニクからコトルへのバスのチケット、Peronはプラットホームを表します。
ドブロブニクからコトルまでのバスは、7:15、11:00、15:00、17:30の1日計4便です。
(もしかするとピークシーズの時期には増便されることがあるので、ホテルやバスステーションなどで聞くようにしてください。)
またバスの下にはトランクケースを収納するスペースがあるため、スーツケースと一緒に移動することもできます。
もちろんドブロブニクからコトルまで日帰り旅行はできます。
私が乗ったコトルからのバスの乗客の半分ぐらいが、ドブロブニクで降りず、また多くの乗客が私と入れ違いでバスに乗ったことから、わりとスプリトから、ドブロブニク、コトルへと陸路へ移動する人も多いようです。他にもコトルからはサラエボなど他のバルカン諸国の都市にもバスが出ていることから、他の国へ陸路へ移動するルートを取る人もいます。
ドブロブニクからコトルまでの道のり
ドブロブニクはクロアチアですが、コトルは隣国のモンテネグロにあります。よってドブロブニクとコトルでは、比較的近い都市であっても国が違います。
そのため、ドブロブニクからコトルへの移動は国境を陸路で超える必要があります。(ドブロブニクからコトルへ行く場合は、クロアチアの出国審査 →少しバスで行ったところで、モンテネグロの入国審査となります。)
ドブロブニクからクロアチアとモンテネグロの国境までは、おおよそバスで1時間ぐらいのところにあります。
クロアチアの出国審査のゲート
まずクロアチアの出国審査では、全員が国境のゲート前でバスから降ります。そして乗客は一人一人がゲートに行き出国のスタンプが押されます。
特に出国時および入国時に入国カードや税関カードなどの書類を記載する必要はありません。
私は行き帰りともに、入国審査では特になんらかの質問はされませんでした。また他の乗客も質問されていませんでした。
その後、乗客は国境のボーダーを歩いて超えて、バスの乗客が全員が出国審査を終えたことを確認すると、バスのドライバーがバスを動かし、バスが国境を超えます。その後乗客はバスに乗り込みます。
ここでの注意はバスの乗客は出国審査が済めばすぐにバスに戻ることはできません。
また何台ものバスが前に待っていることも多々あり、少なくとも10分ほどは、自分のバスの番まで車内待機を強いられます。冬などは寒いので必ず防寒着は持って出るようにしてください。(特にクロアチアの出入国審査の場所は山の上で秋でも少し寒かったです。)
貴重品以外の荷物はそのままバスの車内に置いておいても大丈夫です。
その後バスで数分ほど走ったところで、今度はモンテネグロの入国審査があります。
この時も出国の時と同じように、一度バスの乗客が全員バスを降り、入国審査を受けます。
そして入国のスタンプをもらうと、徒歩で国境を超えてバスを待ちます。全員が終われば、バスが動いて、乗客はバスに乗ることができます。
写真のように乗客は、出国審査を終えて、国境を越えてからバスを待ちます。
国境を超えてモンテネグロに入ったところから少し行き、コトル湾の入り口が見えるあたりでバスが一度停車します。コトルまでの途中の停車駅はこの1つだけです。停車時間は5分ほどでした。ここにはコトルへ行くバスのみならず、ドブロブニクに帰るバスも停車します。
その後はバスはコトル湾に沿って移動し、目的地のコトルのバスステーションに到着します。
コトルのバスステーションから、旧市街地までの行き方
コトルのバスステーションは少しだけ、コトルの旧市街地から離れています。北に道沿いに進めば、徒歩5分ほどで旧市街地の橋の門まで行けます。
コトルの街自体はそれほど大きくありません。半日あれば十分観光をすることができます。
またコトルはドブロブニクと比べて、国が異なることからかなり物価が安いです。実際のところコトルの旧市街のど真ん中のレストランで、昼食を食べても1人10ユーロ程度でした。
コトルのバス停
ドブロブニクへのコトルからの帰り方
基本的には、コトルからドブロブニクまでの帰り方は、ドブロブニクからコトルへの行き方と同じです。
運賃はドブロブニクまで、20ユーロです。バスのチケットは、バスステーションの中のチケット販売所で買うことができます。
バスの時間は、8:30、10:10、14:40、18:00の1日4便。ピークシーズン(6月から9月)には、さらに7:10と13:00、15:50の3便が追加され、1日7便となります。
ちなみにバスを乗り過ごすと、ドブロブニクへ帰れなくなるもしくはタクシーで帰ることになってしまうので注意してください。
モンテネグロからの出国審査と、クロアチアへの入国審査はコトルへ行く場合とほとんど同じです。
所要時間はコトルまでと同じ2時間30分ですが、出国審査や入国審査が混むため30分から60分ほど前後することがあるようです。そのためその後の予定は、できるだけ余裕を持って組む方が良いと思います。
ちなみに、コトル行の便もコトルからドブロブニク行の便もそれぞれ、コトルとドブロブニクが終点ではありません。
コトル行の場合はコトルの旧市街の前を通ります。またドブロブニク行の場合もドブロブニクの旧市街がバスから見れるので、おそらく降りるバス停はわかると思います。
行き方の注意点
コトルはモンテネグロにあるため、通貨はユーロですが、ドブロブニクのあるクロアチアはクーナが使われています。そのためコトルとドブロブニクでは通貨が異なり、通貨の両替が必要です。
またそれぞれのバス停では、行先の通貨で支払いを行うことはできません。
ちなみにドブロブニクのバス停では、チケット購入の際にクレジットカードは使えました。
他方でコトルのバス停では、クレジットカードの機械のようなものを見なかったため、もしかするとチケットの購入時カードが使えない可能性があります。
また両国の間には時差はありません。もっとも国境を渡る際には必ずパスポートを持っていくようにしてください。
実際私と同じバスの乗客で、パスポートを忘れてがために、クロアチアに入国できず、クロアチアの入国審査のゲートでドブロブニクへのバスから降ろされた人がいました。
またコトルへの日帰り旅行で途中でパスポートをなくすと身動きが取れなくなるので、パスポートの管理は海外旅行での基本中の基本ですが、より注意をしてください。
まとめ
最後まで記事を読んでいただきありがとうございます。
今回はドブロブニクからのコトルまでのバスでの行き方について紹介しました。せっかくなので、ドブロブニクへ行った際には是非コトルまで足を延ばしてみてください。
村川
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