みなさんこんにちは、アシスタントのヨッシーです。今回はローマにあるフィミチーノ空港(別名レオナルド・ダヴィンチ空港)へのアクセス方法の1つである、レオナルドエクスプレスの乗り方について紹介したいと思います。
ローマ・フィミチーノ空港
ローマ・フィミチーノ空港は、ローマにある国際空港です。もっともその位置するところは、ローマ市内からおよそ25km離れた地中海沿岸の街、フィミチーノにあります。
実はこのフィミチーノですが、その歴史は古く古代ローマ時代の都ローマの外港であったトライアーノの港があった場所でもあります。そのため、ローマと空港があるフィミチーノには長い歴史があります。
また、ローマ・フィミチーノ空港ですが、レオナルド=ダヴィンチ空港の別名でも知られています(個人的には、レオナルド=ダヴィンチといえば、ローマではなくミラノの空港の別名の方が良いのではとも思ったりしますが・・・)。
特にイタリアの空港では、ローマ・フィミチーノ空港に限らず、多くの空港にイタリアの偉人の名前を付けた別名をもっています(ピサ空港=ガリレオ・ガリレイ空港、フィレンツェ空港=アメリゴ・ヴェスプッチ空港など)。
このローマ・フィミチーノ空港へは、日本からITA航空(旧アリタリア航空)が羽田空港から直行便を出しています(ANAは就航予定、2023年1月時点現在は就航時期は未定)。
ローマ・フィミチーノ空港へのアクセス
ローマの中心部のテルミニ駅からは、ローマ・フィミチーノ空港へは乗り換えなしであれば、空港バスと特急電車であるレオナルド・エクスプレスがアクセス手段としてはあります。
また乗り換えを考えるのであれば、ローマの地下鉄と電車を乗り継いで、フィミチーノ空港までいく方法もあります。
今回はそれらのアクセス手段の中でも、特急電車であるレオナルドエクスプレスに乗ってフィミチーノ空港に行く行き方について、その乗り方を中心に解説していきたいと思います。
レオナルド・エクスプレス
レオナルド・エクスプレスは、イタリアの国鉄であるトレニタリア (Trenitalia)が運行する特急電車です。
レオナルド・エクスプレスはローマ・テルミニ駅からフィミチーノ空港までをノーストップで、所要時間32分で結びます。
レオナルド・エクスプレスの運行間隔はおおよそ30分に1本と多く、運賃は片道14ユーロです。
時間としては、バスであれば渋滞のリスクがあり、所要時間ももう少し長くなるため、ローマ・テルミニ駅からフィミチーノ空港までは、最短のアクセス手段であると言えます。
また、フィミチーノ空港にある、レオナルドエクスプレスが出発及び到着する駅は、連絡通路でフィミチーノ空港と直接つながっています。そのため、利用するターミナルにもよりますが、空港の駅からは5分から10分ほどで移動できます。
(空港と駅との連絡通路には、動く歩道が設置してあるので、大きい荷物を持っての移動も楽にできます)
レオナルドエクスプレスの乗り方
次にレオナルドエクスプレスの乗り方について、具体的に紹介していきたいと思います。
レオナルドエクスプレスの電車内の様子
ローマ・テルミニ駅からフィミチーノ空港まで
ローマ・テルミニ駅からレオナルドエクスプレスが発着するのは、テルミニ駅の1番端の24番ホームかもしくは端から2番目の23番ホームです(かなり昔から同じホームを使っているのでおそらくないとは思いますが、突然レオナルドエクスプレスの出発ホームが変更になることもあり得ないことではないので、乗る前には駅の電光掲示板で必ずホームを確認するようにしてください)。
レオナルド・エクスプレスのチケットは、駅のトレニタリア (Trenitalia)の窓口か、券売機で買えます。またHPでの事前購入もできるそうです(私はHPで買ったことはありませんが)。
もっともローマテルミニ駅の窓口は、イタリアの首都のターミナル駅ということもありかなり混んでいることがあるため、券売機での購入がおすすめです。
トレニタリア (Trenitalia)の券売機(写真はナポリ駅に設置されたもの)。どこの駅でも外観は共通
まず、ローマテルミニ駅には改札があるので、そこで切符のQRコードをかざしてください。そうすると、改札が開きホームに入れます。基本的に、改札の内は各ホームの間が繋がっており、ホーム間の移動も改札を入った後もできるのどの改札から入っても大丈夫です。
次に、駅でレオナルド・エクスプレスのチケットを購入した場合は、電車に乗る前にチケットの有効化をする必要があります。具体的には、改札を通った駅構内にある緑の小さなコクーン型の機械にチケットを入れて時間を印字します。
この打刻をしないと、チケットは無効とみなされて、高い罰金を払わされることがあるので注意が必要です(日本や他の多くのヨーロッパの国にはない、いわばイタリアの電車に乗る際の独自ルールなので注意が必要です。)。
イタリアの駅に設置された打刻機
レオナルドエクスプレスはフィミチーノ空港への専用電車ということもあり、他のイタリアの電車と異なりホームと電車の間に段差がほとんどなく、楽にスーツケースを持って電車に乗ることができます。
レオナルド・エクスプレスは全席1等車の指定席のない電車なので、電車内の空いている席であればどこに座って大丈夫です。
またレオナルドエクスプレスの車内には、空港行きの電車であることから、スーツケースを置く場所がしっかりと確保されています。そのため大きなスーツケースがある際には、このスペースを利用すると良いと思います。
レオナルドエクスプレスの電車内のラゲッジスペース
さらに、レオナルドエクスプレスの車内には、充電用のコンセントがあるため(ただしUSBポートやマルチタップではないため、変換プラグが必要)、スマートフォンなどの充電も、電車に乗りながらできます。
レオナルドエクスプレスの電車内には、電源が設置されている。
また、だいたいローマテルミニ駅を出発してから10分ほどすると車内に駅員が回ってきて、電車のチケットの確認をします(フィミチーノ空港からローマテルミニ駅への電車も同じ)。そのため、電車のチケットは出しやすいところに持っておくようにしてください。
なお、フィミチーノ空港にも改札があるため、フィミチーノ空港駅に電車が着いて降りてからもう改札を出る際にチケットのQRコードを改札にかざす必要があるので、電車のチケットは最後まで無くさないように注意してください。
フィミチーノ空港駅の改札口
ローマ・フィミチーノ空港から、テルミニ駅まで
ローマ・フィミチーノ空港駅の様子
ローマ・フィミチーノ空港から、テルミニ駅までのレオナルド・エクスプレスの乗り方については、基本的には上記で書いたローマ・フィミチーノ空港への行き方と同じです。
ローマ・フィミチーノ空港では到着ロビーから電車の案内が出ているので、それに従って行けばレオナルド・エクスプレスが発着するトレニタリア (Trenitalia)の空港駅に出ます。
このTrainのマークに従って進めば、空港駅に着く
具体的にはフィミチーノ空港の到着ロビーは1階にあり、他方で空港から空港駅までの連絡通路は2階の出発ロビーより更に上の階である3階にあります。そのためエスカレータもしくはエレベータで3階まで上がる必要があります。
連絡通路にまで行ければ、後は電車の案内に従って連絡通路を進めだけです。もっともフィミチーノ空港の第1ターミナル(イタリアの国内線及びヨーロッパの域内線が発着するターミナル。ルフトハンザやエールフランスなどでヨーロッパの都市で乗り換えてローマに到着する場合に利用するターミナル)から、空港駅までの連絡通路の途中にはホテルと他のターミナルへの分岐点があるので注意してください。
フィミチーノ空港のターミナルと空港駅を繋ぐ連絡通路
フィミチーノ空港のレオナルド・エクスプレスが発着する駅には、窓口と券売機があるのでそれらでローマテルミニ駅までのチケットを買うことができます。また、ここではトレニタリア (Trenitalia)のローマからフィレンチェやヴェネチアなどの高速鉄道のチケットもレオナルド・エクスプレスのチケットと併せて購入できます。
逆にトレニタリア (Trenitalia)の競合会社である鉄道会社であるイタロのチケットはここで買えないため、レオナルドエクスプレスでローマテルミニ駅に到着した後に、一度駅の改札を出てイタロのチケットを買わなければなりません(仮に事前にネットでチケットを予約購入していれば別ですが)。
もしフィミチーノ空港からローマテルミニ駅を経由してローマ以外のイタリアの他都市に行く場合で、トレニタリア (Trenitalia)を利用するのであればここで、レオナルド・エクスプレスのチケットと併せて、その後の電車のチケットも併せて購入すれば、一度ローマテルミニ駅で改札を出ずにそのまま次の電車に乗り換えれます。
まとめ
ローマ・テルミニ駅からローマフィミチーノ空港まで行き方として、レオナルド・エクスプレスは便利だと思います。
また空港から駅までも思ったより近く、移動もそれほど難しくありません。そのため、個人的にはフィミチーノ空港からローマテルミニ駅までの移動手段としてはおすすめです。
逆に、どうしても安くローマテルミニ駅まで行きたいのであれば、空港バスを利用することをおすすめします。また空港バスであればローマ以外にもナポリなどのイタリアの他の都市への長距離バスも出ています。
今回は、ローマ・フィミチーノ空港とローマテルミニ駅間のアクセス方法について、レオナルドエクスプレスの乗り方を中心に紹介しました。
最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。
ヨッシー
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