みなさんこんにちは、アシスタントのヨッシーです。今回はナポリ郊外のカゼルタにある有名な観光地カゼルタ宮殿とその行き方について、紹介をしていきたいと思います。
カゼルタ宮殿とは
ナポリから北に30キロメートルほど行ったところに、カゼルタという町があります。その町にある宮殿がカゼルタ宮殿です。
カゼルタ宮殿は、イタリアが統一される前の18世紀に建設され、ナポリ王国の宮殿として使われていた建物です。その大きさは、18世紀の宮殿としては最大規模のものです。カゼルタ宮殿はもともと、当時パリのベルサイユ宮殿を越えるためにナポリ王によって建てられた宮殿なので、その宮殿の大きく、宮殿の敷地は広大です。
ちなみに、カゼルタの町自体は大きな町ではないのです。
そんな巨大な宮殿ということもあり、カゼルタ宮殿の建築には30年という期間が費やされました。
このカゼルタ宮殿は日本のガイドブックには、あまり載っていませんが、世界遺産であり、かなり有名なナポリの観光地の1つです。
またカゼルタ宮殿は、スターウォーズ1とスターウォーズ2のナブー王宮や天使と悪魔のバチカン市国の階段のロケ地でもあります。
さらにカゼルタ宮殿のバロック様式の庭園は桁違いに大きく、120ヘクタールもあり、多くの噴水があり、どれも必見です。
カゼルタ宮殿への行き方
カゼルタ宮殿は、イタリアのナポリから北に30㎞ほどの場所にあります。そのためナポリからは少し距離があります。カゼルタ宮殿への主な行き方は、ナポリから最寄駅であるカゼルタまでバスで行く方法と電車で行く方法があります。
電車(イタリアの国鉄であるトレインタニア)であれば、ナポリ中央駅もしくはナポリガリバルディ駅(ナポリ中央駅の地下にある駅)から、おおよそ1時間ほどでカゼルタまで行くことができます。
ナポリ中央駅とガリバルディ駅からガゼルタ宮殿の最寄り駅である、カゼルタ駅までの運賃は、片道3.7ユーロです。
カゼルタの駅
ただ、ナポリ中央駅もしくはナポリガリバルディ駅からカゼルタまでは、それほど電車の本数が多くないため、カゼルタに行く際にはTraintaniaのHPで電車の時間をあらかじめ調べておくことをおすすめします(特に日曜日はカゼルタへの電車の本数が少ないです)。
カゼルタ宮殿自体は、カゼルタ駅のすぐ北側にあり徒歩5分ほどです。また、カゼルタ宮殿はカゼルタ駅から見えるため、駅から宮殿まで迷うことはないと思います。
ローマの中央駅である、ローマテルミニ駅からナポリ中央駅まで高速鉄道で1時間10分から1時間半ほどです。そのため、電車の時間さえ注意すればローマからカゼルタ宮殿までナポリを経由して、日帰りで行くことができます。(ただし、ナポリにはカゼルタ宮殿以外にも多くの観光地があるため、ローマからカゼルタへの日帰りはあまりおすすめしません。できれカゼルタだけではなく、ナポリにホテルを取りナポリの街も観光をしたいところです。)
カゼルタ宮殿の内部
カゼルタ宮殿の見どころは、大きく分けて宮殿内部と庭園(イングリッシュガーデンを含む)の2つに分かれます。
カゼルタ駅側から見える、カゼルタ宮殿の外観
カゼルタ宮殿の内部は、1200もの部屋数がありとにかく広いです。そしてカゼルタ宮殿の内部の見学コースは宮殿の個々の部屋をめぐることになり、外交の部屋、寝室、図書室等、宮殿内部を見て回ります。各部屋には、美しい天井画や美術館であるかのような壁画がいくつも展示されており、見どころ満載です。
また、カゼルタ宮殿の内部には大きなカバンは持ち込めません。カゼルタ宮殿の入り口の入ってすぐのクロークルームに預けるように言われます。
カゼルタ宮殿の内部への入り口にある大階段
ガゼルタ宮殿の内部への入り口から階段を登ると宮殿の2階にの大きなホールに出ます。そしてこのホールにはイタリアやスペインから切り出された大理石の石柱が連なり、その風景はまさに圧巻です。
カゼルタ宮殿の内部2階にある、ホールの様子
見学コースは、2階のホールから始まり、王の謁見の間など公的な役割を果たした部屋、プライベートな王の寝室や風呂場、図書室などの順です。
カゼルタ宮殿の内部にある、王の謁見の間。中央のライオンがあしらわれている椅子が玉座です。
ちなみに、王のプライベートな部屋の1つには人力のエレベーターがあります。近くにはエレベーターの模型などのあるので、どこがエレベーターなのかはすぐに分かると思います(写真を取り忘れてしまい、写真はありませんが・・・)
カゼルタ宮殿の内部の図書室の様子
カゼルタ宮殿の内部はかなり広いので、内部の見学コースだけでもだいぶ歩かされる。
また、カゼルタ宮殿内部の見学コースが開いている時間は、季節によって異なります。そのため事前にカゼルタ宮殿の開館時間をチェックすることをおすすめします。
また、カゼルタ宮殿のチケットですが、カゼルタ宮殿のHPで事前に購入ができます。カゼルタ宮殿のチケットは、宮殿内部のチケットと庭園のチケットがそれぞれあります。
ちなみにチケットは両方が時間指定です(指定時間より先に行ってもカゼルタ宮殿の敷地内には入れてもらえず、庭園だけ先に回れるということもありません。)。他方で夏のバカンスシーズンなら分かりませんが、オフシーズンであれば当日券を買うのもありだと思います。
カゼルタ宮殿のチケットショップはカゼルタ宮殿の入り口正面の左側(カゼルタの街の中心地の反対側)にあります。
カゼルタ宮殿のチケットショップ
カゼルタ宮殿の庭園とイングリッシュガーデン
カゼルタ宮殿には、桁違いの規模を誇る庭園があります。カゼルタ宮殿の庭園は長さ3㎞とヨーロッパの宮殿の庭園のなかでも、かなり広大なものになります。そして庭園の中心部にはいくつもの噴水や人工の池があります。
そしてカゼルタの地には水源がないため、カゼルタ宮殿の庭園にある人口の池や噴水の水は、なんと水源から数十キロ離れてたタブルノ山から宮殿の庭園まで水を運んでいます。カゼルタまで水を運んでいる水道はカロリーノ水道と呼ばれローマ様式の水道橋を使っており、その全長は山や谷を迂回していることもあり、40㎞にも及びます。
庭園自体は、フランス式とイタリア式からできており、少し不思議な感じがします。もともとナポリ王国は、フランスの影響を色濃く受けていることもあり、歴史的に考えれば、それほど不思議なことではないのですが。
具体的には、庭園の中に直線の水路を通すのはフランスの庭園文化を取り入れたものです。他方で、水路に段差を付けたり古代ギリシャの彫刻を飾るのはイタリアの庭園文化を取り入れたものです。
カゼルタ宮殿の庭園の全体地図
ガゼルタ宮殿の庭園の規模は隅から隅まで歩いてみようと思えば、1日はかかるのではないかというほど大きなものです。
カゼルタ宮殿からディアナとアクタイオンの噴水まではほぼ一本道が続く
カゼルタ宮殿の庭園の一番奥のディアナとアクタイオンの噴水までは、宮殿の庭園入り口から約3㎞あり、途中の色々な噴水などを見ていくと徒歩で1時間ほどかかります。
本来であればそれ以上奥の高さ約83メートルの人工の滝のがあり、噴水の左右奥にある階段を使えば上部までは行けます。しかし庭園の一番奥はこのディアナとアクタイオンの噴水なので多くの観光客はここまでしか行きません。
体力があるのであれば、滝の上部まで上がるのもありだと思います。
ディアナとアクタイオンの噴水
一般的な庭園の見学コースは、カゼルタ宮殿からディアナとアクタイオンの噴水までの1本道を往復するコースです。実際に私がカゼルタ宮殿を訪れて時には多くの観光客が、庭園の1本道を歩いていました。
ディアナとアクタイオンの噴水からカゼルタ王宮への眺め
また、ディアナとアクタイオンの噴水のカゼルタ宮殿の建物を制して右手奥にはイングリッシュガーデンがあります。
そしてイングリッシュガーデンの中には、人口の池やローマ遺跡に似せて作られた回廊であるクリプトポルティコなどの見所があります。
イングリッシュガーデンの入り口
ちなみに、カゼルタ宮殿からディアナとアクタイオンの噴水まではバスが運行しており、往復のチケットで1人2.5ユーロです(片道券がないため、帰りだけバスに乗っても2.5ユーロかかります)。バスの本数自体はかなり多いです。
カゼルタ宮殿の庭園内を走るバス
個人的には、庭園の1本道の途中にある噴水やそこからの景色なども楽しみたいので、行は徒歩でディアナとアクタイオンの噴水まで行き、帰りはバスで宮殿まで帰るコースをおすすめします。ただバス券が往復でしか買えないためもったいないようにも思える点がこのコースの難点です。
逆に、割り切ってディアナとアクタイオンの噴水まで往復バスで行き、イングリッシュガーデンもゆっくり見るのもありだと思います。
また私は利用しませんでしたが、庭園の入り口では自転車を借りることもできます。
まとめ
カゼルタ宮殿は、是非ナポリを訪れた際には合わせて行ってみてほしいおすすめの観光地です。
また、カゼルタ宮殿の入り口の前からは天気が良ければ、カゼルタ駅の左手奥にナポリの火山で有名なヴェスヴィオ山をみることができます。
写真中央奥に見えるのが、ヴェスヴィオ山
最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。
ヨッシー
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