みなさんこんにちは、アシスタントのヨッシーです。今回はフランクフルトからライン川クルーズの観光船の乗り方とその注意点を紹介します。
ライン川クルーズ
ライン川は、ヨーロッパではドナウ川と並ぶ巨大な国際河川の1つです。ライン川は、スイスアルプスから流れ、スイスのバーゼル、フランスのストラスブール、ドイツのケルンを通り、オランダ、ベルギーなどを流れ北海に流れ込んでいます。
そんなライン川ですが、いくつかの場所ではライン川クルーズが行われています。
今回はそんな中でも、日本人にもっとも人気のある、ドイツのマインツからコブレンツまでのライン川クルーズについて、KD社という会社のライン川クルーズの観光船の乗り方と注意点を紹介していきたいと思います。
ちなみに、ドイツでは他にもライン川クルーズとして、コブレンツからケルンの間の区間のクルーズもあります。また私は乗ったことがありませんが、もしかするとこれより短い区間のライン川クルーズの区間があるかもしれません。
ライン川クルーズ マインツからコブレンツ区間
ライン川クルーズの中でも、マインツからコブレンツの区間はワイン農場の地帯を通り、有名なローレライの崖があることから、ライン川でも人気の区間です。
またこの区間は、日本からの直行便が到着するフランクフルトからも日帰りで行けることから、ライン川クルーズの中でも行きやすい区間でもあります。
しかし、ながらこのライン川クルーズの観光船が運行されるのは、4月から10月の末頃の期間だけです。具体的な運航開始時期と運行終了時期は、KD社のHPを確認するようにしてください。(2023年のスケジュールは4月1日から10月22日までが運行期間でした。ただし、4月1日から28日までと10月4日から10月22日までの期間は便が減便される。)
また2023年冬(2023年10月23日から2024年3月29日まで)のライン川クルーズについては、団体向けのものがKD社のHP(英文)で案内されており、個人の乗客については電話での事前予約が必要とのことです。運行区間はリューデスハイムからザンクト・ゴアルスハウゼンまでで、一定の予約(予約の下限数は不明)に達した場合には観光船が運行される仕組みになっています。
そのためどうしても冬の期間にライン川クルーズをしたい場合には、KD社に問い合わせの上事前予約をする必要があります。
この区間のライン川クルーズは、ライン川を上るもの下るものの両方の区間があります。
ライン川クルーズの下りの場合には、マインツが出発地点になります。他方で、ライン川クルーズの上りの場合には、出発地点はコブレンツになります。
フランクフルトからライン川クルーズ リューデスハイムからザンクト・ゴアルスハウゼンまで
ここからは、私が2023年9月にフランクフルトからライン川クルーズに行った時の様子を紹介したいと思います。
具体的なライン川クルーズの区間は、リューデスハイムからザンクト・ゴアルスハウゼンまでです。
フランクフルト中央駅からリューデスハイム駅行のRB10線の電車と案内。
まず、RB10という路線でフランクフルト中央駅からリューデスハイムまで電車で移動します。移動時間はおよそ1時間と少しぐらいでした。わりと電車に乗っている人が多く、ほとんどの人がリューデスハイム駅で降りるため、あまり降りる駅では迷わないかと思います。
リューデスハイム
リューデスハイムのKD社のチケットオフィスはリューデスハイム駅から少し来た方向に戻ったところにあります。(駅を出て右手側に10分ほど歩いたところ)
船の乗り場はチケットオフィスの前にあり、そこからライン川のクルーズ船に乗ります。
リューデスハイムのKD社の乗り場(チケットオフィスも同じ場所にある)11番の船着き場の番号が目印
私が乗った船は、11時00分リューデスハイム発、12時50分ザンクト・ゴアルスハウゼン着の便でした。(ルートとしてはライン川を下るルート)
観光船のチケットの値段は、1人25ユーロです。このライン川クルーズのチケット代は、乗船する区間によって異なります。例えば、マインツからコブレンツまで乗船した場合には、1人72ユーロかかります。
ちなみにリューデスハイムでは、日本のツアー旅行の団体客もライン川のクルーズ船に乗ってきていました。(このツアー団体客もザンクト・ゴアルスハウゼンまで船に乗っていました。)
ザンクト・ゴアルスハウゼンまでと観光船内の様子
私が実際に乗ったKD社の観光船
リューデスハイムからザンクト・ゴアルスハウゼンまでは、プファルツ城、シュターレック城、ローレライとライン川のハイライトが続きます。
またそれ以外にも、ライン川の両岸にも様々な城や綺麗な町などを見ることができます。
プファルツ城、昔はライン川の税関として使用されていた。
このクルーズのハイライト、ローレライ
また、KD社の観光船は、主に2階に分かれており、1階はレストラン、2階は屋外のデッキになっています。私が観光船に乗った時は、かなり暖かかったことから、ほとんどの乗客が2階の屋外デッキにいました。逆に寒い時であれば、デッキに長時間いるのは、スプリンコートなど何か羽織る物がないと、なかなか厳しいと思います。
KD社のライン川クルーズ、観光船の1階の様子(私が観光船に乗った時は、暖かったため全員がデッキにいた。)
ライン川クルーズの観光船のデッキの様子
また屋外デッキでも飲食を行うことができます。もっともデッキ部分にはイスとテーブルがありますが、レストランの食事を注文しなくても座ることはできます。
ザンクト・ゴアルスハウゼンとザンクト・ゴアール
ライン川クルーズの最大の見どころであるローレライが過ぎると、ザンクト・ゴアルスハウゼンとザンクト・ゴアールに観光船は到着します。ザンクト・ゴアルスハウゼンとザンクト・ゴアールはライン川を挟んで対岸に位置しています。
ザンクト・ゴアールの街並み
ザンクト・ゴアルスハウゼンの街並み
私が乗ったライン川観光船はザンクト・ゴアルスハウゼンが終点であったことから、ザンクト・ゴアルスハウゼン→ザンクト・ゴアールの順に停泊しました。
もっとも、観光船の時刻表(ライン川を下るルート)には、停泊順はザンクト・ゴアール→ザンクト・ゴアルスハウゼンの順であることから、コブレンツまで行く観光船であれば、停泊順はザンクト・ゴアール→ザンクト・ゴアルスハウゼンの順になると思います。
ちなみに、この両岸の町ですが、渡し船がそれぞれから出ているため、ライン川を渡り行き来をすることができます。
また、ザンクト・ゴアールとザンクト・ゴアルスハウゼンにはそれぞれ、電車の駅がありますが、ザンクト・ゴアール駅からはフランクフルト中央駅へは直通の電車が通っておらず、一度マインツで電車を乗り換える必要があります。
他方で、ザンクト・ゴアルスハウゼンであれば、フランクフルト中央駅まで電車で行くことができます。
ライン川クルーズ、観光船の乗り方と注意点
ここからは、ライン川クルーズの観光船の注意点について紹介していきたいと思います。
まず、ライン川クルーズのおすすめの区間は、リューデスハイムからザンクト・ゴアルスハウゼンまでの区間です。
私は今回より前(だいたい、7、8年前)にライン川クルーズの観光船に乗った時は、マインツからコブレンツのフルの区間に乗りました。個人的にはマインツからリューデスハイムまでは特に見るところまなく割と似た景色が続きます。
さらにマインツからリューデスハイムまでの区間は、ライン川を下る場合でも2時間ほどかかり、わりと時間がかかります。もっともマインツにホテルを取るのであれば、電車の移動がないため、マインツから乗るのも1つだと思います。
またマインツのライン川クルーズの観光船の乗り場は、マインツの中心街にありマインツ中央駅からは少し離れたところ(だいたい徒歩20分ほど、トラムも走っている)にあり少しアクセスが悪いです。
逆に、リューデスハイムにはライン川クルーズ以外にもワイン畑や古城などもあり他にも見どころが多くあります。またリューデスハイムはフランクフルトから乗り換えなしで行ける点でも便利が良いです(仮にリューデスハイムの対岸のビンゲンから観光船にも乗船できますが、ビンゲンはフランクフルト中央駅からの直通電車はなくマインツで一度乗り換えをする必要があります。)。
もっともリューデスハイムから観光船に乗船した場合のデメリットは、既にその前の区間から観光船にはある程度乗客が乗っていることから、船の良い座席が空いていないという点です。(やはり良い席を確保したい場合には、リューデスハイム始発の便でなければ、マインツからライン川クルーズの観光船に乗船することをおすすめします。)
また、ライン川クルーズは下りと上りの2つの路線がありますが、下りと比べて上りは時間が倍以上かかります。そのため個人的には、下りの区間に乗ることをおすすめします。(例えば、私が今回実際に乗った、リューデスハイムからザンクト・ゴアールの区間は、ライン川を下るのであれば、1時間40分ほどですが、ライン川を上るのであれば、おおよそ倍の3時間かかります。)
次に、ライン川を下るコースの場合どこで降りるかですが、フランクフルト中央駅に戻るのであれば、ザンクト・ゴアールよりもザンクト・ゴアルスハウゼンで観光船を降りることをおすすめします。
先ほど述べたように、ザンクト・ゴアールとザンクト・ゴアルスハウゼンはライン川を挟んで向かいにありますが、ザンクト・ゴアールはフランクフルト中央駅まで直通の電車がほとんど通っていません。多くの場合マインツ中央駅で乗り換えが必要になります。他方で、ザンクト・ゴアルスハウゼンであれば、フランクフルト中央駅まで直通の電車が出ています(この点リューデスハイムとビンゲンもライン川を挟んで対岸にあるが、同じようにリューデスハイムからの方がフランクフルト中央駅まで直通の電車が多く、便利です)。
またリューデスハイム、ビンゲン、ザンクト・ゴアール、ザンクト・ゴアルスハウゼンはそれぞれ、そこまで大きな駅ではありません。ライン川沿いの電車の線路はそれぞれの対岸に走っており、特急などのも走っていますが、これら4つの駅には多くの特急の電車は走っていません。そのため、本数が少なく、停車駅も多いです(だいたい30分に1本から、60分に1本ほど)。
他方で、コブレンツは大きな駅のため、上記4つの駅と比べて特急なども停車し本数も多いです。(コブレンツとマインツの間は特急で途中停車せず40分ぐらいです)
そのため、ライン川クルーズに時間を使えるのであれば、コブレンツまで観光船で行くのも1つだと思います。
仮に途中駅のリューデスハイムやビンゲン、ザンクト・ゴアール、ザンクト・ゴアルスハウゼンから電車に乗る際には、電車の時間には注意するようにしてください。
私は、ザンクト・ゴアールからフランクフルト中央駅まで帰ろうとして、電車が1時間に1本しかなく、かつマインツで乗り換えが必要となり、1時間30分以上かかったためかなり焦りました。
まとめ
ライン川クルーズの観光船の運航される区間や本数は、コロナの影響により大きく変わることが予想されます。実際のところ、2022年版の地球の歩き方のKD社の時刻表にはマインツからリューデスハイムの区間は運航されていませんでしたが、2023年のKD社の時刻表にはマインツからリューデスハイムの区間も運航されていました。
もしかすると、来年2024年はマインツからコブレンツまでの従来の区間の運航が再開される可能性があります。
また、ライン川クルーズの観光船の時間や区間はその年によっても変わることがあります。また2022年は地球温暖化の影響によりライン川の数位が大きく低下したことがあり、この観光船の運行にも支障が出たものと思われます。
そのため、ライン川のクルーズをする場合には、必ずKD社のHPの時刻表を確認するようにしてください。
最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。
ヨッシー
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