みなさんこんにちは、Happy-ambassadorの村川です。今日はヨーロッパに行くのにもっともおすすめな経由である、ヘルシンキ経由についてお話します。
ヘルシンキ経由は、ヨーロッパへの最短ルート
ヨーロッパの多くの主要都市へは日本からの直行便が出ています。
しかし、日本からヨーロッパへの直行便ではチケット料金が高かったり、行きたい観光地や都市に直行便が出ていなかったりします。また毎日便が運行されておらず曜日によっては便がなかったりもします。
たとえば、バルセロナ、プラハ、ドブロブニク、ブタペスト、オスロ、ヴェネチア、アテネなどは日本人にも人気のヨーロッパの観光地です。しかし、それらの都市への日本からの直行便はありません。
そのため、これらの観光地へのヨーロッパ旅行では乗り継ぎ便を利用することが少なくありません。
そこで私がおすすめな乗り継ぎ地は、フィンランドのヘルシンキ空港です。ヘルシンキはムーミンでおなじみの国、フィンランドの首都です。そういえばフィンランドといえば、数年前のセンター試験でムーミンがフィンランドのキャラクターかどうかで物議を醸しました。
そんなフィンランドですが、北欧にある立地から、日本からもっとも近いヨーロッパの国といえます。
実際日本からヘルシンキ空港までは、おおよそ10時間で日本への帰国便に至っては9時間ほどです。これは日本からロンドンやパリまで13時間の所要時間と比べてると、かなり短い飛行時間であるといえます。
そのためヘルシンキ経由での乗り継ぎでは、目的地に他のヨーロッパの空港の経由よりも早く着くことができます。
例えば日本人に人気の観光地の1つであるバルセロナであれば、ロンドン経由であれば、日本からロンドンまで13時間、そしてロンドンからバルセロナまで2時間ほどの合計15時間かかります。
他方でヘルシンキ経由であれば、日本からヘルシンキまでが10時間で、ヘルシンキからバルセロナまでが、4時間ほどで合計14時間です。(実際後で詳しく説明しますが、ヘルシンキ経由の方がヘルシンキ空港での乗り継ぎ必要時間が短いことから、ロンドン経由とではもう1時間ほど短くなります。)
以下では、なぜ私がヨーロッパ旅行でヘルシンキ経由をおすすめするのかについて、具体的に説明していきたいと思います。
おすすめ理由①:日本からの便数が多い
まず私がヘルシンキ経由をおすすめする理由の1つが、日本からヘルシンキまでの便数と就航地の多さです。
フィンランドのナショナルフラッグ航空である、フィンエアー(フィンランド航空)ですが、東京(成田・羽田)、大阪、名古屋、福岡、北海道の5つの日本の空港に、それぞれヘルシンキから就航しています。
そして東京は1日2便、大阪は昼の便に加え深夜便(夏季のみ)が週3便と便数も多いです。
またJALも東京(羽田)から毎日1便運航されています。そのため日本からは最大42便とヨーロッパの中では最も日本への便数が多いです。
またヘルシンキ空港からは、ヨーロッパの他の空港へも多くの便が運航しており、ロンドン、パリ、マドリード、ローマ、フランクフルといった主要都市へはもちろん、ドブロブニク、マラガ(スペイン)、ボローニャ、マンチェスターなど主要都市以外のヨーロッパの都市にも多く就航しています。そのためヘルシンキ経由では、多くのヨーロッパ都市に乗り継ぐことができます。
おすすめ理由②:ヨーロッパの主要空港でも、コンパクトな空港
次に私がヘルシンキ経由をおすすめする理由は、ヘルシンキ空港がコンパクトで乗り継ぎに便利な空港ということです。
(上記図 ヘルシンキ空港HPから)
ヘルシンキ空港のターミナルはT1とT2の2つだけです。しかもターミナル2つといっても同じ建物です。
ヨーロッパの主要空港の1つである、パリのドゴール空港がターミナル1,2,3からなり、そのうちターミナル2がAからGまであることや、ロンドンのヒースロー空港がターミナル1から5まであることと比べれば、かなりコンパクトな空港です。
実際、ヘルシンキ空港での乗り継ぎ最低必要時間もおおよそ40分から50分と短く(JAL空港情報参照)、このことは前述のドゴール空港やロンドンヒースロー空港の乗り継ぎ最低必要時間が同一ターミナルで短くても60分、ターミナルが異なれば最低90分ほどであることを考えれば、かなり短いです。
そのためヘルシンキ空港での乗り継ぎは、短時間で行うことができます。またターミナル間の移動などヨーロッパの大規模空港では、当たり前の煩わしさがヘルシンキ空港での乗り継ぎにはありません。
上記の記事で実際のヘルシンキ空港での乗り継ぎ方法をまとめてみました。
もし良ければ、読んでみてください。
おすすめ理由③ :おすすめショップが多い
次にヘルシンキ経由をおすすめする理由は、ヘルシンキ空港で多くの種類のフィンランドのメーカーの商品やフィンランドのグッズを安く買えることです。
実際、ヘルシンキ空港には、日本でも人気のムーミンショップやマリメッコ、Itaroといったフィンランドのメーカーの店が入っており、非シェゲンエリアでは、空港の規模の割に免税店が充実しています。
免税ありながら、かつフィンランドのメーカーであることから、日本よりも安くフィンランドの有名メーカの商品を買えます。
おすすめ理由 ④:日本人にやさしい空港
そして最後にヘルシンキ経由をおすすめする理由は、ヘルシンキ空港が日本人に優しい空港という点にあります。
ヘルシンキ空港は、その立地の良さを活かして、乗り継ぎ客を目的にしていると言ってもいい空港です。空港のビジネスモデルは、ドバイなどの中東の空港同様、乗り継ぎ客を中心とすることにあります。
現にヘルシンキ空港でそのままヘルシンキ市内に向かう人は、それほど多くなく圧倒的にヘルシンキ空港を経由して他の国に向かう人が多いです。
そしてそんなヘルシンキ空港を拠点にしているのが、フィンエアーです。実際のところ、フィンエアーは日本でヨーロッパの航空会社としては最も就航数が多い航空会社です。そのことからも分かるように、フィンエアーはかなり日本の乗継客需要の取り込みに力を入れています。
そのため、ヘルシンキ空港の表示には至る所に日本語が併記されています。
また、空港の乗り継ぎ客向けの電光掲示板や、セキュリティの前には日本語の分かるフィンエアーの地上職員が必ず配置されています。そのため万が一ヘルシンキ空港で乗り継ぎに失敗した場合などでは、日本語を理解する地上職員のサービスを受けれる可能性が極めて高いです。
さらにヨーロッパ便への接続の際の呼び出し放送では、日本語放送が多々なされます。
この点、通常のヨーロッパの飛行場であれば、日本語を話せるスタッフが常駐していることは極めて稀で、乗り継ぎの失敗の場合には、便の相談などは英語でコミュニケーションが求められます。
また、ヘルシンキ空港のスタッフの対応も親切で丁寧です。基本的にアジア人を差別しません。
この辺りは、パリのドゴール空港などでは、アジア人というだけで、セキュリティで靴を脱がされたりと不公平な扱いをされることがあります。しかし、ヘルシンキ空港ではまず経験したことはありません。
このようなことから、ヘルシンキ空港は日本人に優しい空港と言えます。
ヘルシンキ空港での乗り継ぎの注意点
他方でヘルシンキ空港には、いくつかの経由で利用する際の注意点があります。
まずヘルシンキ空港での注意が必要なことは、どうしても乗り継ぎ客重視の空港では、特定の時間に多数の乗客が空港に集中します。
他方ですでに述べたように、ヘルシンキ空港は近年拡張がなされたとは言ってもまだまだコンパクトな空港です。そのため圧倒的に到着する飛行機の数に対して、ボーディングブリッジが足りていません。
よって、飛行機によってはバスでの移動がなされる確率が高いです。(実際、私も3回に1回程度の頻度でバス移動でした。)
これは飛行機の大きさにかかわらないため、本当に運としか言いようがありません。
例えば日本の空港であればバス移動でもそれほど問題はありませんが、ヘルシンキはなんといっても、北欧の国の首都。冬は結構寒いです。そのためとりわけ、冬のバスでの飛行機までの移動は、防寒対策をする必要があります。
もちろん空港内やバスは暖房が効いていますが、それでも寒いので、少し厚手の服を着れるようにしておく方が良いと思います。
またヘルシンキ空港では、同じ時間に多数の人が集中するため、必要な乗り継ぎ時間が短いとはいえ、セキュリティゲートでの混雑や入国審査の混雑が発生することがあります。
特にヘルシンキ空港はフィンエアーが日本の地方空港からも飛んでいることから、他の空港に比べてこの空港を経由するツアーの団体客が多いです。そのため混雑が発生しやすいと言えます。
混雑については、ここ1年ほどの間にセキュリティレーンの増設等で大きく改善しています。しかしどうしても混雑が発生しやすく注意が必要です。
空港では当然といえば当然ですが、あまり買い物などに夢中になり過ぎず、余裕を持って行動する方が良いと思います。
まとめ
ヘルシンキ空港は、コンパクトで乗り継ぎがしやすく、便利な空港だと思います。また、ヘルシンキまでの飛行時間は他のヨーロッパの空港と比べて短いのが特徴です。
そのため私は、乗り継ぎ空港としては、ヘルシンキ空港がおすすめです。
もしよければ、一度ヘルシンキ乗継ぎでヨーロッパに旅行をしてみてはどうでしょうか。
またヘルシンキ空港から日本への夜の帰国便では、オーロラを機内から見ることが出来る場合があります。もしよければ、別の記事に書いているのでよんでみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
村川