こんにちは、happy ambassador の村川です。今日はイタリアの長距離列車の乗り方について、解説をしていきます。
イタリアの電車
イタリアは日本同様細長い国です。日本のパッケージツアーなどでは、ローマから入り、南のナポリ、そこから北上してフィレンツェ、ヴェネチア、ミラノに行くルート(もしくは逆ルート)が一般的です。
イタリアは、主な観光都市、南からナポリ、ローマ、フィレンツェ、ヴェネチア、ミラノが等間隔に位置しています。そのため長距離列車を使って移動することが多いです。
またフィレンツェなどは、空港が小さいため、便数も少なく空路で入ることにはあまり適しません。そのためローマやミラノ、ボローニャに空路で入り、電車で陸路からフィレンツェに入るのが一般的です。
ローマからフィレンツェ、ミラノはイタリアの主要路線であり、日本で言うところの、東海道新幹線の大阪、名古屋、東京みたいなものです。
イタリアには、イタロとトレイタニアという2社が長距離列車を走らせています。
今回は私が乗ったイタロの乗り方を中心に紹介します。
私は以前、トレイタニアの長距離列車に乗ったことがありますが、基本は変わりません。
ちなみにトレイタニアの券売機でのチケット購入方法については、別の記事があるため、もしよければ、そちらも読んでみてください。
そのためイタロだけでなく、トレイタニアに乗車時も参考にしてください。
もっとも私の中では、イタロは長距離列車に特化している鉄道会社。他方でトレイタニアは幅広く電車を走らせているイメージがあります。
イタリアの駅ですること
そもそも日本の鉄道と違いイタリア(それ以外のヨーロッパの国を含む)ではレールの所有者と列車の運行会社が分離していることが一般的です。
そのため駅によってJRの駅と京成電鉄や京浜急行電鉄の駅が分かれているということはありません。
そにためトレイタニアを利用するときも、イタロを利用するときも利用する駅は同じです。改札も同じで、プラットホームには、イタロの列車のとなりにトレイタニアの列車が止まっていたりします。
まずイタリアでは、電車の出発時刻の20分前から10分前にならなければ、自分の乗る電車がどのホームから出発するのか分かりません。これが日本で電車に乗る場合と大きく異なる点の1つです。
またこれは、イタリアの大規模な都市にある駅に限定されていますが、プロットホームにはチケットがないと入れません。プラットホーム前でチケットのチェックを受けます。
駅の構内のプラットフォームの手前にはチケットを調べるゲートが設置されている。
これは日本からすれば当然ですが、意外とヨーロッパの駅(イギリスの鉄道とユーロスターを除く)では基本的に切符の確認は車内で行われます。
そのためホームへの出入りは原則自由です。
イタリアでは、今のところローマ、フィレンツェ、ミラノの中央駅でホームの入り口でチケットのチェックが行われています。
逆にボローニャ中央駅ではそのようなチェックは有りませんでした。おそらく観光地のある有名都市では行われているため、ヴェネチアの中央駅ではチケットのチェックが行われていると思います。
以前のイタリアの主要都市はあまり治安の良いところではなく、スリや置き引きなどの軽犯罪が多発していました。
また停車中の電車の車内に入りお金や食べ物を求める乞食が多くいました。テロ対策ということもありますが、1おそらくそれらの対策だと思います。
私も実際にフィレンツェ駅に停車中の時に乞食が車内に回って来たことが昔ありました。
自分の乗車する電車のホームの確認
フィレンツェの中央駅の電光掲示板。ここでホームを確認する
上述の通り、電車のホームは20分前から10分前に駅の電光掲示板に表示されます。
電車を指定して購入している場合は、行き先ではなく自分の電車番号を探すようにしてください。
これはイタリアだけではありませんが、ヨーロッパの電車には出発便が振られています。そのためあらかじめチケットを予約している場合は、電車の出発便の番号と自分の予約した電車の便の番号を確認することで、容易に自分の乗る電車か分かります。
私のおすすめは、15分前に自分の乗る電車のホームがでなければ、チケットを提示してプラットホームのエリアに入ります。この場合はプラットホームのエリアの中の案内でプラットホームが正直されるのを確認します。
またこの時は、先に下にあるチケットの打刻を行います。(ネット予約の印刷したチケットの場合は不要です。)
もしそれより前に自分の乗る電車のホームが出れば、出た時点でプラットホームのエリアに入るようにしてください。
チケットの打刻
イタリアの鉄道では、電車に乗る際に自分のチケットを打刻してから乗る必要があります。この作業はネットでの予約したチケットをコピーした場合には不要です。
主に駅などで購入した場合チケットが対象となります。
この打刻を忘れると、正規の正しい切符を買っていても無賃乗車と同じ扱いを受けて、高い罰金を請求される恐れがあるので、注意が必要です。
打刻の機械はプラットホームのあるエリアにあり、壁にある緑の小さな機械です。
この機械通してから必ず時刻がチケットに印字されているかを見るようにしてください。かなり稀ですが、打刻機自体が壊れていたりなんらかの理由で、列車のチケットに打刻されていない可能性もあります。
駅のホームの柱にある打刻機。これにチケットを差し込み打刻する。
乗車時の注意
日本の列車と異なりイタリアなどのヨーロッパの列車では、ホームが高くなく列車より低いです。そのため列車とホームの間に大きな段差ができることがあります。
そのためスーツケースなどを持って移動する際には、十分注意してください。
また、イタリアではイギリス英語が使われています。そのため列車の車両はアメリカ英語のcar ではなくcoachが使われます。そにため例えば、coach 5といえば、列車の5号車を指します。
プラットホーム上にある番号が、号車番号を示しています。
プラットフォームにある列車の号車番号を示す赤い掲示板
車内での注意点
イタリアの列車はトレイタニアであってもイタロであっても長距離列車であればカバンを置くラゲッジルームがあります。基本的にはスーツケースなどの大きな荷物は、そこに置くようにしてください。
またほとんど確実にチケットの検査に乗務員が来るので、チケットは出しやすいところに持って置くようにしてください。
また以前よりも減ったとは言え、置き引きやスリは当然日本よりは多いですから、持ち物の管理には注意してください。これはイタリアであれば、電車に乗るとき以外にも言えることですが。
まとめ
今回はイタリアでの長距離列車の乗り方について、解説しました。繰り返しになりますが、くれぐれも駅で購入したチケットを乗車前に打刻を忘れないように注意してください。
皆さんのイタリア旅行の参考になればうれしいです。
最後まで記事を読んでいただきありがとうございます。
村川
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