シチリアからローマ。メッシーナ海峡を渡る電車、夜行列車に乗ってみた

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シチリアからローマ。メッシーナ海峡を渡る電車、夜行列車に乗ってみた イタリア

 

みなさんこんにちは、アシスタントのヨッシーです。今回はメッシーナ海峡を渡る電車、シチリア(パレルモ)ーローマ間の夜行列車について紹介したいと思います。

 

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メッシーナ海峡を渡る夜行列車

 

メッシーナ海峡はイタリアの本土とシチリア島の間にある海峡です。このメッシーナ海峡は電車で渡ることができます。

 

もっとも電車で渡ると言っても、電車をいくつかの車両ごとに分割してフェリーに乗せて渡ることになります。

 

シチリアからローマ。メッシーナ海峡を渡る電車、夜行列車に乗ってみた

 

この夜行列車は、トレイタニアが運行するインターシティ・ノッテ (Intercity Notte )です。インターシティ・ノッテはシチリア島のパレルモ発のものと、シラクサ発のものがあります。終点は同じローマテルミニ駅で、途中のメッシーナ駅(メッシーナ海峡の手前の駅)で合流します。

 

今回私が、その中でも乗車したのはシチリア島のパレルモからローマテルミニ駅までの夜行列車です。

 

 

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夜行列車の中の様子

 

夜行列車の席の種類には、1等の個室2等の個室(1人部屋、2人部屋、3人部屋)、4人部屋があります。

 

1等の個室には洗面台だけでなく、シャワールームもあります。ただ、今回私がパレルモから乗った電車には1等の個室はありませんでした。

 

私が利用したのは2等車の個室です。ただこの2等車の個室ですが3段のベットが出るように作られており、同じ部屋で1人用から3人用まで変えることができる仕様になっています(そのため、部屋番号は1部屋に3つ振られており、仮に個室を2人でそれぞれとっても連番にはなりません)。

 

シチリアからローマ。メッシーナ海峡を渡る電車、夜行列車に乗ってみた

1人部屋仕様の2等個室

 

シチリアからローマ。メッシーナ海峡を渡る電車、夜行列車に乗ってみた

2人部屋仕様の2等車の個室

 

この個室にはシャワールームはありませんが、洗面台が設置されています。また、部屋にはアミニティーが入った箱が置かれていました。アミニティーはカミソリや歯ブラシなどが入っていました。加えて部屋には洗面用のタオルも置かれています。

 

シチリアからローマ。メッシーナ海峡を渡る電車、夜行列車に乗ってみた

電車の部屋に置かれていた、アミニティーの箱の中身

 

シチリアからローマ。メッシーナ海峡を渡る電車、夜行列車に乗ってみた

2等個室にある洗面台(飲み水には使えない)。口に入れる際はあらかじめ配られている飲料水を使う方が良い。

 

2等車の個室は日本人がヨーロッパへ旅行する際に使う大型のスーツケースを置くことができる程度のスペースはありますが、2個室内に置くと少し狭いかもしれません。

 

また部屋には枕元とベットとは反対側にあるテーブルにコンセントがあります。もちろん部屋は中から鍵が掛けられます。

 

 

 

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パレルモからローマテルミニ駅まで

 

まず、インターシティ・ノッテ (Intercity Notte )に乗る際に印刷した乗車券とパスポートの確認を受けます。

 

シチリアからローマ。メッシーナ海峡を渡る電車、夜行列車に乗ってみた

パレルモ駅に停車している、ローマテルミニ駅行の夜行列車

 

その後は、電車がパレルモ駅を出発し、メッシーナ駅までいくつかの駅に止まります。たまに乗客が乗ってくることがありますが、やはり私がこの夜行列車を利用したのが冬のオフシーズンということもあり、それほど人が乗ってくることはありませんでした。

 

メッシーナ海峡をフェリーで渡ることになるのですが、フェリー乗り場があるメッシーナ駅に到着したのが、だいたい深夜の12時ぐらいでした。

 

`このメッシーナ駅でシラクサ発の夜行列車と合流します。その後電車を海峡を渡るためのフェリーに乗せるための準備が始まります。

もちろんどの車両に乗っているかにもよると思いますが、車両をフェリーに乗り込むまでは1時間ぐらいかかります。

私が乗った車両がフェリーの中に入ったのは、夜の1時頃ぐらいでした。

 

ここから、フェリーでのメッシーナ海峡の移動はだいたい1時間ぐらいです。電車に乗っている乗客はフェリーに車両が積み込まれる時と降ろされる時は特にそのまま車両にいることができます(というよりもむしろこんな夜中に起こされたらたまったものではありません・・・)。

 

ちなみに電車がフェリーに乗っている間は、乗客は車両を降りてフェリーのバーなどに行くことができます。

 

私は、ちょうどフェリーに積み込まれた電車内から写真を撮っていると、フェリーの乗組員によかったバーが上のフェリーの階にあるよと言われました。

 

シチリアからローマ。メッシーナ海峡を渡る電車、夜行列車に乗ってみた

フェリー船の中の様子。右奥の階段を上がれば、フェリーの客室部分に行ける

 

ただ深夜にバーに行く気にもなれなくて、結局電車の中にいました。

 

その後、電車はイタリア本土にわたり、サレルノナポリローマテルミニの順に泊まります。

 

ローマテルミニ駅についてのは、たしか8時ごろだったと思います・・・

 

サレルノ駅を出て、30分ぐらい、ナポリに着く1時間ぐらいすると車内で新聞と朝ごはんの準備がされ、朝ごはんが出されます。(このタイミングは、ナポリで降りる人と、ローマテルミニ駅まで行く人で分かれるようです。)

 

電車内で出される朝ごはんはクロワッサンに、コーヒー、オレンジジュース、後はちょっとしたビスケットといったシンプルなものですが、朝食にしては十分な量です。

 

シチリアからローマ。メッシーナ海峡を渡る電車、夜行列車に乗ってみた列車内で出てきた朝食セット

 

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パレルモからローマテルミニまで乗った電車の感想

 

電車をフェリーに乗せて海峡を渡るというのは、世界を見渡してもそうそうありません。そのため、電車を使ったイタリア本島からシチリア島までの移動はなかなか面白いものです。

 

また。夜行列車の値段も早めに(おおよそ2か月前)チケットを買えば、2等車の1人部屋でも1人80ユーロから高くても100ユーロほどしかしないので、移動費+宿泊代と考えれば安いです。

 

ただ、とりわけメッシーナ海峡を渡るためにフェリーに車両を搬入する際には、大きく車両が揺れるため、人によってはよく寝れないかもしれません。そういう人にとってはこの夜行列車は少し辛いと思います。

 

また、夜であればよほど日が長い夏場を選ばなければ、電車の中からきれいな外の景色を楽しめませんし、フェリーに車両が乗せられている様子を楽しむために深夜まで起きているのも、少しつらい面があります。

 

そのため、時間的な余裕があるのであれば、ローマからシチリア島までの電車は、夜行列車ではなく昼の普通の列車に乗る方が楽しいと思います。ちなみに昼の移動の場合もローマとシチリア間のルートは同じなので、車両はフェリーに積まれメッシーナ海峡を渡ることになります。

この昼の電車の場合、所要時間が11時間ほどとかなり長いことはネックですが。

 

今回は、パレルモからローマテルミニ駅までのメッシーナ海峡を渡る夜行列車について紹介してみました。

 

最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。

 

ヨッシー

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