みなさんこんにちは、アシスタントのヨッシーです。今日はイギリス語学留学でのイギリスの入国審査について、注意点と私の経験談について書いていきたいと思います。。
イギリスの入国審査
イギリスの入国審査といえば、世界の入国審査の中でも厳しいことが有名です。
イギリスの入国審査について、ネットで検索すれば、世界で最強のパスポートを持つ日本人であっても別室送りになり、そのまま入国拒否の強制帰国という話しもちらほらと出てきます。
これはイギリスに限りませんが、イギリスやアメリカなどの英語圏の国の入国審査は、他の言語圏と比べればとりわけ不法移民が、多いことから、それらの国ではどこも入国審査は厳しめです。
私もイギリスを訪れる際に最も緊張するのが、入国審査をパスしてUK borderを越え無事にイギリスに入国できるかの瞬間です。
フランスやイタリアなどのイギリスの近隣諸国が、日本のパスポートを出せばほとんど、入国審査ではまったく質問もなしに、出入国させてくれるのとは、イギリスの入国審査は大きく異なります。
(いくらイギリス以外のヨーロッパの国々の入国審査が日本人に甘いといえども、怪しければかなり突っ込まれることももちろんありますが、私の経験上突っ込みを入れられたのは、2回だけです。そのうちの1回は、前のヨーロッパ旅行でパリで、出国のスタンプを押されなかったのが原因でした。)
そのため、イギリスの入国審査については不安を持つ人も多いと思います。
しかし今は、ブレグジットの影響もあり、単純な観光目的の入国であれば、イギリスの入国審査は、入国審査の自動ゲートを利用できることから、それほど怖がることはありません。
しかし語学留学目的で、イギリスに入国する際には、上記の自動ゲートは使えず、有人の入国審査カウンターで、入国審査を受ける必要があります。
間違えてもイギリス留学の際には、自動ゲートによる入国審査を受けないようにしてください。そもそも留学ビザでのイギリスへの入国にならず、後でイギリスの入国管理局との間にトラブルが生じても、知らなかったでは済まされません。
イギリスの語学留学での入国審査
それではここから、私の経験上イギリスの入国審査でどんなことを質問されたのか、具体的に紹介します。
あくまでも私の経験に過ぎず、イギリスの入国審査の内容は、入国審査を行う人や、入国審査制度の変更によって質問の内容などが多少異なるため、参考程度にしてください。
2019年以前(入国カード廃止と自動ゲートの使用ができる前)の入国審査
2019年は、その夏頃にイギリスの入国審査での入国カードの記載が全員に対して免除され、かつ日本人にも観光であれば、入国審査時に自動ゲートが使用できるようになった年です。
私の経験からすると、この時期を境にイギリスの入国審査は大きく変わったと思います。
それ以前は、旅行目的でも有人の入国審査を受ける必要がありました。
そしてイギリスでの留学の履歴があると分かると、入国審査官もコイツは英語が喋れると思ったのか、入国審査場で少し嬉しそうにわりと3、4個の質問を遠慮なく聞いてくることが多かったです。
私がイギリスの入国審査で最も多くの質を受けたのは、ロンドン・シティー空港で入国審査を受けた時です。
ロンドン・シティー空港自体、ヨーロッパの都市からの発着便がほとんどで、かつビジネスマン向けの空港です。
そのためよほど日本人が珍しかったのか、怪しかったのかはわかりませんが、この時は、滞在目的、滞在期間、滞在先のホテルといった、入国審査のお決まりの質問だけでなく、同伴者はいるか、日本のどこに住んでいるのか、職業は、日本で学んでいる学問は(当時私は学生だったため)など合計7、8個の質問をされました。
それ以外のイギリスへの入国審査では、留学での入国の場合を含めて、滞在先、滞在目的、滞在期間しか聞かれませんでした。
2019年以降のイギリスの入国審査
イギリスの入国カードが廃止され自動ゲートが日本人でも利用できるようになってから、私はイギリスへ短期の語学留学(現地の空港で取得できる6か月間の短期ビザを利用)に行きましたが、明らかに入国審査の厳しさが緩和されたように思います。
1回目も2回目も、イギリスの語学留学先の学校の入学許可書と滞在先を見せると期間や滞在先、と言った質問は一切されませんでした。(見たら分かるといえば分かるのですが、今までの時間イギリスの入国審査では確認のように必ず聞かれていました。)
そして1回目でされた質問は、1人かどうかの確認だけでした。
また2回目は、イギリスの留学ビザであっているかということだけでした。
しかも、この2回とも日本への帰国便のEチケットはヨーロッパ発のもの(飛行機でヨーロッパの他国に移動してから帰る予定)で、イギリスへの出国手段は書かれていませんでした。
また2回目に至っては、留学終了後はイギリスの国内の観光のため、留学終了日時と帰国日までの間に1週間ほどのブランクがありました。←正直これは必ず突っ込まれるだろうなと思い、説明のためのホテルの予約票なども準備していました。
これらのことから明らかに、イギリスの入国審査は、少なくとも2019年の入国カード廃止後は緩くなったと思います。
おそらく、イギリスの留学先の入学許可書と滞在先がはっきりしていれば、それほど突っ込まれなくなっているのだと思います。
実際、私が通っていたイギリスの語学留学先の学校の日本人の友人もそれほど、入国審査で質問をされたという話は聞きませんでした。
また留学先の日本人の中には、長期の語学留学でイギリスに来ているため、1週間の休みになるとヨーロッパの他の国に旅行に行き、イギリスに戻ってくるたびにイギリスの入国審査を計3、4回受けていた人もいました。しかし、無事に語学留学先の学校に帰ってきていたので、それほど何か質問をされたようなことは無かったようです。
それでも入国審査を行う人によって、質問されるかどうか、またその質問内容は変わってくるため、万全の準備はしておく必要はありますが、以前のようにイギリスの入国審査を必要以上に怖がる必要はないと思います。
イギリスの入国審査での混雑具合
最後にイギリスの入国審査の待ち時間についてお話しします。正直なところこのことは、自動ゲートが使用できる観光目的の入国の場合には、あまり問題になりません。
イギリスの入国審査 自動ゲート
私が見たところによると、イギリスの入国審査用の自動ゲートは、ロンドン・ヒースロー空港ではかなりの数が設置されています。
入国審査の自動ゲートは、ヒースロー空港意外にも、ロンドン・ガトウィック空港などのイギリスの主要な空港に設置されています。
他方で同じロンドンの空港であってもロンドンシティー空港には、入国審査の自動ゲートはありません。そもそもロンドンシティー空港は、ビジネス客向けに無理やり、テムズ川上に作った空港です。
そのため空港自体が小さくスペースがありません。実際に空港内の入国審査のブースも合計で4つしかなく、空港内はかなり狭いです。
そのため新たに自動ゲートを設置するスペースは無いと思います。
ロンドン・ヒースロー空港のターミナルと入国審査
日本人が、イギリスの入国の際にもっとも多く使用する空港が、ロンドン・ヒースロー空港です。
ロンドン・ヒースロー空港自体はターミナルが1から5までありますが、主観ですが、主に留学で使用することが多いのはターミナルは3か5のどちらかです。(ANA利用時は、ターミナル2 でカタール航空使用時はターミナル4です。)
ちなみにターミナル5がブリティッシュエアウェイズと同じグループ会社のイベリア航空専用ターミナルです。
逆にターミナル3は、一部のブリティッシュエアウェイズの便を除けば、JALやキャセイパシフィック航空、フィンエアー、エミレーツ航空が主に発着します。
ロンドンヒースロー空港ターミナル5の入国審査の異様な待ち時間
ちなみにロンドン・ヒースロー空港のターミナル5は異様に入国審査の職員が少ないように思います。ヒースロー空港のターミナル5はブリティッシュエアウェイズの専用ターミナルであることから、有人の入国審査を必要とする国(中国やインド、南アフリカなどの国)からの乗客がそこそこ多いです。
しかしそれなのに夕方の混雑時には多くても3人から4人のみです。朝などのヨーロッパからの乗客が中心の時間帯に至っては、2人のみで暇すぎて入国審査官が談笑をしていたなんてことが数年前にありました。
ターミナル5がブリティッシュエアウェイズ専用であることから、ヨーロッパからの便が多く有人カウンターでの入国審査の必要が少ないと思っているのか、ブリティッシュエアウェイズへの嫌がらせかは(多分ないとは思いますが)分かりませんが、乗客が多い時に入国審査官が3、4人とは少な過ぎます。
普通に中国からのブリティッシュエアウェイズの便が2便くれば、それだけで600人ぐらいは、入国審査の列に並ぶことになります。
しかも割と1人1人のチェックが厳しく指紋採取もあることから(日本人であれば、留学のビザであっても指紋採取はない)、私が行った時には入国審査にかなりの時間を使っていました。また別室に送られると、入国審査場での別の区画に案内されるため、入国審査官が減ります。
有人に入国審査を受ける乗客の数に対して、入国審査官の数が尋常じゃないほど少ないです。私はまだ前に100人から150人ほどのところで並んでいたため1時間30分ほどの待ち時間ですみましたが、さらに後の便から来た中国の団体客は、あのまま入国審査官の数が増えなければ、2時間30分以上は待たされたのではないでしょうか。
ちなみに途中から入国審査場のスタッフたちによって水が配られ始めるという、色んな意味での準備の良さもあったので、きっとこれが常態化しているのだと思います。
他方でエミレーツ航空が発着するヒースロー空港のターミナル3は入国審査場での入国審査官の数は10から20人近くと、ターミナル5に比べて異様に多いです。
エミレーツ航空自体超大型の旅客機であるA380を使い、ドバイとロンドンヒースローを4往復はしています。A380のキャパからして1回の着陸で、少なくとも400人以上の人が入国審査に押し寄せるためだと思います。
そのため、ターミナル3の入国審査の有人カウンターも並びますが、並ぶ時間はターミナル5と比べれば知れています。入国カード廃止前も含めると、ターミナル3での入国審査の待ち時間は長くても60分以内です。だいたい平均45分ほどでした。
入国審査の長い待ち時間からすれば、時間帯にもよりますが、ターミナル5は避ける方が無難な気がします。イギリスへの留学の場合、待ち時間が流石に2時間半を越えれば、迎えの車が帰ってしまうなんて笑えない状態もあり得ます。(電話ができるのであれば、電話をしておくのが良いよ思います。)
その他のイギリスの入国審査での注意点
イギリスの入国審査は、自動ゲートの導入により確実にその厳しさは緩和されたと言えます。しかし他方で、出国審査は依然と比べて厳しくなりました。(正直以前は、入国審査の厳しさに比べて、イギリスの出国審査は緩過ぎたのも事実ですが。)
以前はイギリスの出国審査はなく、カウンターは無人で、UK borderの札があるだけの場合がほとんどでした。言ってしまえば、入国審査の厳しさに全力を使いきっていまっていた感があります。
しかし今では、イギリスの出国審査のカウンターには人がしっかりといって、一人一人のパスポートを機械にスキャンしてチェックしていきます。
ここからは推測ですが、出国審査ではオーバーステイをしていないかのチェックをしていると思います。以前であればオーバーステイをしても出国審査が事実上なかったためバレませんでしたが、現在はそんなことはありません。
おそらくこれが発覚すれば、別室送りかつ指紋を採取され、最悪の場合永久的にイギリスへの入国拒否にあうなんてことも、十分ありえます。イギリスはヨーロッパでもとりわけ不法滞在には厳しい国です。ただでさえ、東欧からの移民問題がブレグジットの引き金の1つとなったといえることから、不法移民なんてもってのほかです。
イギリスへの一定の入国拒否や無期限の入国拒否へにならないように、留学の鉄則ではありますがオーバーステイには注意してください。
しかしこの出国審査にも実は抜け道があり、2019年末の情報ではロンドン・シティー空港やロンドンガトウィック空港にはそういったチェックはないとのことです。(おそらく2020年中には行われるように思いますが。)
まとめ
正直なところ、イギリスの入国審査は以前ほど厳しくなくなったというのが、私の印象です。
そのため、有人カウンターでの入国審査が必要となる、イギリスの留学の場合でもしっかりと書類を準備していれば、恐れるほどのものではないと思います。
他方で、書類が足りなければかなりイギリスの入国管理は厳しいといえます。そのためイギリスの留学の際には、当然ですが必ずしっかりとした準備をするようにしてください。
とりわけ日本人が多いロンドン・ヒースロー空港では日本のパスポートを持っているのを見て、入国審査場にいる係員が自動ゲートへ案内することもあると思います、そのため間違ってもイギリスの入国審査のときに、自動ゲートを通らないようにしてください。
最後まで記事を読んでいただきありがとうございます。
ヨッシー
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