みなさんこんにちは、アシスタントのヨッシーです。今回は、EUの新入国管理システムであるEESが導入されたことに伴う、ヘルシンキ空港での乗り遅れを防ぐ出入国審査の注意点を、新システム導入後ヘルシンキ空港を利用した際の経験をもとに紹介したいと思います。
新入国管理システム(EES)の導入

ヘルシンキ空港のあるフィンランドを含めて、ヨーロッパのシェンゲン協定加盟国では、2026年4月10日から、出入国管理システムが全面導入されています。
しかし、このシステム導入で今まで以上にシェンゲン協定加盟国での出入国管理に時間がかかり、ヨーロッパの各地の空港で飛行機に乗り遅れる人が、新システム導入以降後を絶たない状態が続いています。
ヘルシンキ空港でも例外ではなく、混雑状態によりますが出入国にいままでの2倍から3以上の時間である、おおよそ90分ほどかかっています(ただし、この時間が一律にかかるわけではなく、出発時刻が差し迫った人用の優先レーンがある)。
そもそもヨーロッパの新入国管理システム(EES)の導入で変更となったのは、入国と出国履歴を顔写真と指紋を取ることでしっかり記録化する点です。
今までは、各入国管理を行う管理官が、旅行目的や滞在日数等を簡単に質問し、問題がなければ入国の際にスタンプを押します。そして出国の際にパスポートに押された入国時のスタンプの日付を確認し、オーバーステイがないか確認していました。(入国時も同じ、前回の入国時と出国時のスタンプを確認する。)
しかし、それではスタンプを探すのにかなり時間がかかります。またパスポートが変われば履歴をたどれません。そこで指紋と顔認証で本人を特定し、システムに出入国履歴を保存することで、正確性を担保して、確実にオーバーステイの人を特定することとなりました。
本来であれば、出入国の際にキオスクのような端末で指紋と顔写真を記録、それをパスポートと紐づけて、問題がなければ自動ゲートへ、問題があれば有人カウンターへとの流れを想定していたようです。
しかし、このキオスク端末での不具合が頻発、おまけにシェンゲン協定加盟国でそれぞれ別のシステムを使用していることから、出入国管理の記録がうまくリンクしなかったのではないかと思います。
(EES導入前にシステム統一しとけよとツッコミたくなりますが、30か国近くのシェンゲン加盟国があれば、いろいろと調整が難しいのだと思います。EUもそうですが、もろにこの手の国際的な枠組の難しさが露呈した点だと思います。)
そのため、最後は入国審査官が確認を行うこととなり、指紋の採取と顔写真の撮影という過程が増えたため、結局はただただ手間が増えただけというのが現状だと思います。
ヘルシンキ空港の場合の出入国システム
EESの導入により、空港によってシェンゲン加盟国での入国・出国審査の様子は異なります。ヘルシンキ空港では、指紋採取と顔写真撮影のキオスク端末はありますが、私が8月に行った時は使われていません。(空港によってはキオスク端末が使われている場合もあります。)

ヘルシンキ空港の入国審査場。キオスク端末は使われていない。
ヘルシンキ空港では従前のように、出入国管理のブースに並び、滞在日数や滞在目的、滞在地などの質問に答えると、有人ブースで指紋の採取と顔写真の撮影が行われます。出入国のデータはデータベース上に記録されることから、ヘルシンキ空港ではパスポートにはスタンプは押されません。
(ただこのスタンプも空港によっては押されることがあります。この空港や国によってのまちまちの対応で問題が起きなければよいですが・・・・)
そのため、ヘルシンキ空港では出入国の審査で、指紋採取と顔写真の撮影というステップが増えたため、1人あたりにかかる時間が増え、その結果時間がかかるようになっています。
ヘルシンキ空港での出入国審査を受ける際の注意点

以下ここでは、乗り遅れを防ぐためのヘルシンキ空港での出入国審査を受ける際の注意点を紹介します。
優先レーンの利用
まず、ヘルシンキ空港は乗継客が多い空港です。そのため、長距離便の離発着が集中する時間帯(主に早朝と夕方)に出入国を受ける乗客が集中します。他方で、フィンエアーでは、便によっては乗り継ぎ時間が60分未満ということもあります。
特に乗り継ぎ時間が短い場合には、保安検査場と出入国審査場で、short connectionという優先レーンを用意しています(保安検査を受ける必要があるのは、日本からヘルシンキ空港でヨーロッパの他の都市に乗り継ぐ際のみ、逆の日本へ帰国の場合にはない)。
そのため、乗り継ぎ時間が短い場合(通常1時間を切っている場合は、対象となることが多い。)は、short connectionの電光掲示板に自身の乗継便がないか確認して、ある場合は優先レーンを使うようにしてください。
また、short connectionに自身の便名はなく、一般のレーンに並んでいる場合でも、特に出入国審査場で並んでいる最中に、出発時刻が迫ってくるということがあります。
出入国審査場では、だいたい出発時刻の30分前から45分前になると、その場にいる人が行き先を言ってくれて、優先レーンに案内してくれます。私が待っていた時も途中で多くの人が優先レーンに案内され、私が審査を終えるころには列の3分の2以上の人が先に優先レーンに案内され、だいぶ人が少なくなっていました。
ちなみに私の場合は乗継時間は3時間半近くあったため、優先レーンには呼ばれず、出入国審査を終えたのは、並び始めて90分ほどが経過した時でした。
そのため、まずヘルシンキ空港に到着したさいは、出来るだけ早く、出入国審査を抜けるようにしてください。また乗継便の出発までに保安検査場や出入国審査場では、short connectionに自身の便がないか確認してください。

保安検査場の手前にも、Short Connectionの案内がある

ヘルシンキ空港の入国審査前にある、Short Connectionの案内
ちなみに、乗継客が多く出入国審査場が混んでいる場合は、出入国審査場を抜けたところに航空会社の地上職員がいることが多いので、必ずチケットを見せて、次のゲートを聞いてください。出発時刻ギリギリもしくは出発時刻を少し過ぎている場合には、この係員がゲートに連絡を入れて、飛行機が待っていてくれるという可能性も十分あります。
ヘルシンキ空港での入国の際の注意点
次に、これは入国の際の注意点となりますが、ヘルシンキ空港にヨーロッパ外の空港から到着してヘルシンキ空港で入国審査を受ける場合限定ですが、ヘルシンキ空港には入国審査場が、乗り継ぎ客専用と、フィンランドに入国する人用(乗り継ぎはせず、ヘルシンキ空港で降りる人用)の2つがあります。
以前であれば、乗り継ぎ客であっても乗り継ぎ客専用の入国審査が混雑している場合は、フィンランドに入国する用の入国審査場に行くようにと言われることもありました。
なお、私も1度乗り継ぎ時間が長かったため、一度ヘルシンキの街に出るべく、このフィンランド入国用の入国審査を通り、その後、一度ヘルシンキ空港の2階に上がり、出発ロビーを通過して、保安検査場を抜けて、乗り継ぎを行ったことがあります。
通常、ヘルシンキ空港は乗り継ぎ客がほとんどで、ヘルシンキ空港が最終目的地という乗客は少ないので、フィンランドに入国する人用の入国審査場の方がすいている可能性は高いです。
しかし、このフィンランドに入国する人用の入国審査場には、次の乗り継ぎのチケットをかざす場所がなく(乗り継ぎ専用の入国審査場の場合は保安検査を受ける前のゲートでチケットをかざす必要がある。)、そもそも空港会社に乗り継ぎを行う客が空港内にいるかは分かりません。
そのため、仮に入国審査場で長時間待つことになっても、いわゆるノーショーの客として扱われ、待ってもらえない可能性があります。また、フィンランドに入国するための入国審査場は乗り継ぎ客がいることが想定されていないため、優先レーンはありません。加えて、乗り継ぎ客用の案内スタッフもいないと思われる。
また、そもそもフィンランドに入国する人のほうが乗り継ぎ客より圧倒的に少ないため、入国審査の処理スピードは、乗り継ぎ客専用の入国審査よりも遅い可能性があります。
そのため、運よくフィンランドに入国ための入国審査場が、がらがらであればかなり早く抜けれるルートになりますが、一度混雑すると飛行機に乗り遅れるリスクが一気にあがります。
そのため、このフィンランドに入国する人向けのルートを使うのは、乗り継ぎ時間が3時間未満の人にはおすすめしません。
まとめ
ヘルシンキ空港では、フィンエアーがヨーロッパ外から、ヨーロッパの都市へ(もしくはその逆もですが)の乗継に力を入れており、乗継客が多い空港です。
そのため多くの場合は、同じ便の乗客が数人場合によっては、数十人単位で出入国審査場で足止めを食らっているということも珍しくありません。
LCCであれば分かりませんが、少なくともフィンエアーでは、一定数の人数が空港内におり、ゲートに向かっていることを知っておりながら、置いていくということはあまり考えにくいです(出発時刻から1時間以上遅れているなど、大幅なに出発時刻から過ぎている場合は分かりませんが)。
また、ヘルシンキ空港自体は非常にコンパクトであることから、多くのゲートは出入国審査場から歩いて10分から15分もあれば問題なく着くことができます。
私が入国審査の列に並んでいいた時は、時間が迫ってくる人たちが順に優先レーンに呼ばれて行き(ちなみにパリ便とミュンヘン便の乗客が多く、それぞれ30人以上の乗客が並んでおり、ごっそりと優先レーンに案内されて入国審査を抜けて行っていた)、出発ターミナル内やゲート付近に乗れなかった乗客が滞留しているとの様子もなかったため、入国審査に並んでいたほとんどの乗客がぎりぎりではあっても、各々の乗り継ぎ便に乗れた模様でした。
そのため、少なくともフィンエアーやJAL、そのためFSCが乗継先の便であれば、多くの他のヨーロッパの空港のように出入国審査場の混雑により、乗り継ぎに失敗するとのリスクは低いように思います。
今回は、ヨーロッパの新しい入国システム(EES)が導入されたことによるヘルシンキ空港での出入国審査の様子と、その注意点について紹介しました。
最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。
ヨッシー


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