JALでの自社運航便とコードシェア便の違い(フィンエアーの場合を中心に)

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ヨーロッパ旅行

 

Happy-ambassadorの村川です。今日は自社運航便とコードシェア便の違いを、JAL(日本航空)とフィンエアー(フィンランド航空)の場合を使い、どちらがお得なのか、そしてその違いについて書いていきたいと思います。

 

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自社運航便とコードシェア便の機内サービスの違い

 

まず基本として、自社運航便とコードシェア便での、もっとも大きい違いはその航空機を誰が運航しているかです。

 

そんため、JALの自社運航便であれば、機材はJALの機材を使い、機内食や機内エンターテーメント、免税販売などのサービスもJALのものとなります。またキャビンアテンダントも原則JALの方が乗務します。

 

他方でコードシェア便は、あくまでも他社の運航便に自社のコードを貼り付けて販売しているものです。そのため機材は他社の機材を使用し、機内食等の機内サービスも全て他社のサービスとなります。

 

具体的には、フィンエアーが運航している、成田空港発ヘルシンキ行きのJALのコードシェア便(JL6801便)であれば、便名はJALですが機材はフィンエアーのものであり、機内サービスは全てフィンエアーのサービスになります。

 

 

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それ以外の大きな違い

 

上で述べたように、もっとも大きな違いはやはり、使われる機材の違いとそのサービスの違いにあります。しかしさらに重要なのが、空港でのチェックインカウンター預け荷物(受託荷物)の規則事前の座席指定の有無などです。

 

またJALであれば、JGC(JALグローバルクラブ)やJGP(JALグローバルクラブプレミア)などのいわゆるステータス会員のラウンジ利用預け荷物の追加規定などの内容が大きく異なる場合があります。

 

 

ステータスを持っていない場合

 

まずは、ステータスを持っていない利用者(JGCやサファイア、エメラルドなどを持たない利用者)の場合の違いについて説明していきます。

 

ちなみにここでは、日本-欧州間の主要路線がコードシェア便の場合について話します。(日本-欧州間がJAL便で、ヨーロッパ乗り継ぎ便がコードシェア便の場合は、別途違う記事で言及しています)

 

 

 

預け荷物(受託荷物)の規則について

 

預け荷物については、コードシェア便の運航会社のルールが適用されます。そのためフィンエアーのJAL便名でのコードシェア便では、フィンエアーの預け荷物の規定が適用されます。

 

そのため、エコノミークラスの場合は、預けることのできる荷物の個数は2個で1つ23kgJALの自社運航便の場合と同じですが、預け荷物の大きさは最大外形寸法(長さ+幅+高さの合計)158cmとJALの場合(3辺(縦・横・高さ)の合計の和が203cm以下)と比べて、小さくなってしまいます。

よって、普段から大きなサイズのスーツケース(大体のスーツケースはフィンエアーの預け荷物の制限サイズに収まります)を使っている場合には注意が必要です。

 

スカイスキャナー

 

マイルやFLY ON ポイントの加算について

 

 

コードシェア便の場合には、基本的にコードシェア便とJALの自社運航便とでは変わりなく同一マイルが貯まります。またFLY ON ポイント(ステータスの基準となるポイント)についても同一のポイントが貯まります。

 

さらにコードシェア便であってもJAL便であることに変わりがないため、ステータスの基準となる搭乗回数にカウントされ、生涯マイルも加算されます。そのためフィンエアーのJAL便名のコードシェア便でも、JALの自社運航便と変わりません。

 

 

その他の違い

 

まず、チェックインの場所ですが原則、運航を行う航空会社のカウンターで行います。そのためフィンエアーのJAL便名のコードシェア便の場合は、JALのカウンターではなくフィンエアーのカウンターで、チェックインをして、荷物を預けます。

 

座席指定については、フィンエアーはエコノミークラスでは、出発の36時間以前からの事前チェックインを除き有料です。(ただしエコノミークラスでも、運賃がK、M、P、Tの場合には、一般の座席指定は無料です。)

 

 

他方で、JALは座席指定は無料なため、コードシェア便でも原則無料で座席指定ができます。しかしコードシェア便の座席指定をJALのHPからネットで行えるんは3ヶ月ほど前からなので(具体的にいつからかは、分かりませんが6ヶ月前などの早い時期ではJALのHPから座席指定はできません。私が知っている中では5ヶ月前ではできませんでした。

 

その場合は、フィンエアーに直接電話をかけるため、上記の運賃以外は有料となります。)

 

そのためJALの自社運航便では、5、6ヶ月前でも無料で座席指定ができますが、他方でコードシェア便の場合は時期によってはすぐに無料で座席指定をすることができないとの違いがあります。

 

ちなみにフィンエア―の座席指定については、JALのコードシェア便の場合を含めて、別途記事を書いているため、そちらを参考にしてみてください。

 

 

NEOMONEY

 

ステータスを持っている場合

 

 

ステータスを持っている場合は、ステータスが絡むためかなり異なる点が出てきます。

 

預け荷物の規則について

 

JALのコードシェア便の場合は運賃規則は基本的にJALではなく、フィンエアーのものが適用されます。

そこで大きな違いが出てくるのは、ステータスを持っている場合です。

 

JALではJGC以上であれば、預け荷物の上限はエコノミークラスでも32kg3つまでとなります。

しかしJALのコードシェア便の場合は、ワンワールドのステータスの特典が適用されるため、サファイアの場合(JGC、JGPを含む)には、フィンエアーの規定23kg2つにプラス荷物が1つ追加されるだけであり、重量制限は1つ32kgにはなりません。

 

 

他方でエメラルド(JGPを含む)場合はJALの場合と同じく、32kgが3つまでとなります(大きさについても、190cmx75cmx65cmまで預け入れ可能)。ちなみにクリスタルでは、個数の追加もなく、23kgが2つのままです。

(私はJGCですが、1週間前にJALに確認を入れたところ、23kgが3つといわれ、32kgまで大丈夫だと思っており少しビックリしました。)

 

【c】【公式】トリップアドバイザー

 

ラウンジとプライオリティーパッケージについて

 

 

コードシェア便の場合には、運航会社がワンワールドに加盟している場合には(フィンエアーなど)、ラウンジを同伴者1名を含めて利用することができます。

 

しかし、その会社がワンワールドに加盟していない場合には、利用ラウンジがJALの運営するラウンジ(ほとんどの場合がサクララウンジ)でない場合は、航空会社では、同伴者の利用ができない場合があります。

 

またエミレーツ航空のように例えサファイア以上のステータスを持っていても、ドバイのラウンジを使えないことがあります。

プライオリティーパッケージ(荷物の優先返却)ですが、JALの場合は①ファーストクラス・エメラルド、②JGC、③ビジネスクラス、プレエコ、サファイア、④それ以外の順で受託荷物が返却されます。

 

この点、今年の2019年9月ごろから変更がありました。JGCのプライオリティータグが国際線・国内線ともに廃止され、すべてビジネスクラスのタグに統一されました。また、新しくプレミアムエコノミー用のタグが新設されました。詳しくは、下記の別の記事にまとめてあるので、よければ読んでみてください。

 

 

これほど順番が細分化されている航空会社は珍しく、多くの航空会社ではプライオリティーがあるかないかの二択です。(フィンエアーやイベリア航空が代表例。)

そしてコードシェア便でも、運航会社のルールに従うため、プライオリティーパッケージが使えることは多いです。しかしその場合はJALほど細かな順番で返されることはあまり多くありません。

 

またブリティッシュエアウェイズでは、ワンワールドのステータスがあっても自社ステータス会員と上位クラス利用者以外には、プライオリティーパッケージが使えません。そのため、JAL便名のコードシェア便の場合は使えません。

 

また優先搭乗や優先チェックインは、ワンワールド加盟会社では問題なく使えます。

また他の航空会社でも多くの場合は優先搭乗を使うことができます。(ここでもやはりエミレーツ航空は優先搭乗できないようです。)

 

そしてフィンエアーの場合は、ワンワールド加盟航空会社であることから、ラウンジやプライオリティーパッケージ、優先搭乗、優先チェックインがJALの自社運航便の場合同様使えます。

 

しかし、成田空港のセキュリティファストレーンは、JGCやサファイアのステータスでは、JAL便名のコードシェア便では対象外なため使えません。(関空はもともとJGC及びサファイアは対象外)

 

 

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運賃の違いについて

 

コードシェア便と自社運航便のとでは、どちらが航空運賃が安いかですが、傾向としてはアジアはコードシェア便よりJAL自社運航便が安いように思います。

 

たとえば、東京・大阪ー台北便ではJALは中華航空とコードシェアをしていますが、自社運航便の方が圧倒的に安いです。また大阪ーソウル便でも、大韓航空のコードシェア便より(直行便)より東京経由の自社便の方が安い場合が多いと思います。

 

他方で、ヨーロッパ便ではフィンエアーやブリティッシュ・エアウェイズなどとコードシェアをしていますが、あまり値段は変わりません。

 

これはおそらく、JALがフィンエアー、ブリティッシュ・エアウェイズ、イベリア航空とJV事業(共同事業)をしていることが理由だと思います。

そのためアメリカン航空とのコードシェア便についてもあまり値段が変わらないのではないかと思います。

 

また、JALはマレーシア航空ともJV事業の開始を目指すとの発表をしていることから、今後はアジアでも値段が変わらない航空会社が出てくると思います。

 

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まとめ

 

結局、フィンエアーのJAL便名のコードシェア便とJALの自社運航便の大きな違いは、機内サービス預け荷物の制限、当日のチェックインカウンターだと思います。

 

そもそもJALはヘルシンキへは成田からの一日一便しか出していないのに対して、フィンエアーは成田、関空、中部、福岡の路線に就航しているため一概にどちらが良いかとは言えませんが、参考にしていただければと思います。

 

最後まで記事を読んでいただきありがとうございます。

村川

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