みなさんこんにちは、アシスタントのヨッシーです。今日はJALのプライオリティーバッケージサービスの変更について、紹介します。
JALプライオリティーバッケージサービスとは
JALプライオリティーバッケージサービスとは、飛行機に預けた荷物が空港で、優先的に返却されるサービスです。
プライオリティーバッケージサービス自体はJALのみならず、多くの航空会社が提供しているサービスです。
おおよそ、どこの航空会社でも、プライオリティーバッケージサービスは、ビジネスクラスやファーストクラスの上位クラスの利用者や、利用頻度の多いマイレージ上級会員に提供されています。(LCCではプライオリティーバッケージサービスがない場合がある。)
JALの場合には、ファーストクラスやビジネスクラス以外にも、JGC(JALグローバスクラブ)やダイヤモンド会員などの上級会員にプライオリティーバッケージサービスが提供されています。
JALプライオリティーバッケージサービスのファーストクラスのタグ
そしてそのサービスは預ける荷物に、チェックインの際に、地上職の職員が専用のプライオリティーバッケージサービスのタグを貼ることで、行われています。
今回そのサービスに変更がありました。具体的には国内線及び国際線でJGCのタグが廃止されたことと、新たにエクスプレスタグなるものが新設された点です。
プライオリティーバッケージサービスのJGCのタグ
先程述べたようにJALのプライオリティーバッケージサービスは、他の航空会社と比べて特集な点がありました。
それはJALマイレージ会員の上級会員であるJGC会員専用のプライオリティーバッケージサービスのタグがあったことです。
他の航空会社では、多くの場合、ファーストクラス用のタグとビジネスクラス用のタグとしかありません。
そして、上級会員でも最上級会員には、ファーストクラス用のタグを使い、そのランクの1つ下の上級会員には、ビジネスクラス用のタグを使います。
そのため荷物の返却は、①ファーストクラス利用者と最上級会員、②ビジネスクラス利用者と上級会員、③それ以外の利用者の順で、行われます。
今までのJALでは、JALの最上級会員である、ダイヤモンド会員とJGP(JALグローバルクラブプレミア:JGC会員の中でも1つ上の会員)がファーストクラス用のタグを使っているところは同じでした。しかしそのプライオリティーバッケージサービスのタグとビジネスクラス用のタグとの間にJGC会員用のタグがありました。
そのため以前は、①ファーストクラス利用者とダイヤモンドやJGP会員、②JGC会員、③ビジネスクラス利用者とプレミアムエコノミーの利用者、④それ以外の利用者という順に返却されていました。
国内線の場合はビジネスクラスとプレミアムエコノミーがないため、ビジネスクラス用のタグはありませんでした。そのため上記の①→②→④の順で荷物の返却がされていました。
(国内線クラスJ利用のクリスタルステータス保有者も、②で荷物を返却)
今回廃止された、JALプライオリティーバッケージサービスのJGCタグ
しかし2019年の10月ごろから、JGC会員専用のプライオリティーバッケージサービスのタグが廃止され、ビジネスクラス用のタグに統一されました。
またプレミアムエコノミーの利用者と国内線のクラスJ利用者のクリスタルステータス保有者用に、エクスプレスタグが新設されました。
現在のJALのプライオリティーバッケージサービスの返却順
ファーストクラス用のタグについては今まで通り、ファーストクラスの利用者とダイヤモンド会員とJGP会員で特に変更はありません。(ワンワールドエメラルドステータス保持者も含む。)
次にビジネスクラス用のタグは、ビジネスクラスの利用者とJALマイレージクラブのサファイアとJGC会員に付けられます。(ワンワールドサファイアステータス保持者も含む。)
✳︎既に述べたように、従前であれば、JGC会員にはJGCタグが使われており、プレミアムエコノミーの利用者にもビジネスクラス用のタグが付けられていた。
そして最後に、エクスプレスタグが新設され、プレミアムエコノミー利用者と国内線のクラスJ利用のクリスタル会員に、エクスプレスタグがつけられます。
以下、変更後のJALプライオリティーバッケージサービスの返却順についてまとめてみました。
JAL国際線の場合
国際線の場合は、JALのプライオリティーバッケージサービスは以下の順になります。
①ファーストクラスのタグが付けられた、荷物。(ファーストクラスの利用者及び、ダイヤモンド会員とJGP会員)
②ビジネスクラスのタグを付けられ荷物。(ビジネスクラスの利用者及び、JALマイレージクラブサファイア会員とJGC会員)
③エクスプレスタグを付けられた荷物。(プレミアムエコノミー利用者。)
④それ以外の利用者
以上の順で荷物が返却されます。JALのHPにも返却順位が書かれています。
JAL国内線の場合
JAL国内線の場合は、プライオリティーバッケージサービスは以下の順になります。
①ファーストクラスのタグを付けられた荷物。(国内線ファーストクラスの利用者及び、ダイヤモンド会員とJGP会員。)
②ビジネスクラスのタグを付けられた荷物。(JALマイレージクラブサファイア会員及び、JGC会員)
③エクスプレスタグを付けられた荷物。(クラスJを利用した、クリスタル会員)
④それ以外の利用者
以上の順で荷物が返却されます。
今回の変更での影響
やはり今回のJALプライオリティーバッケージサービスの変更で大きいにのは、JGC会員専用のJGCのプライオリティーバッケージタグが廃止されたことです。
このJGCタグの廃止で、JGC会員はビジネスクラスの利用者とともに荷物が返されます。そのためJGC会員の荷物の返却が国際線では、少し以前より遅くなる可能性があります。
逆に国内線では、ビジネスクラスがないため、JGCのタグが無くなっても、JGC会員やサファイア会員にしかビジネスクラス用のタグが付けられないため、返却の影響はほとんどありません。(変更前は、JALマイレージクラブサファイア会員でも、国内線ではJGCタグが付けられていました。)
またエクスプレスタグの増設により、プレミアムエコノミー利用者がビジネスクラスタグではなく、エクスプレスタグが付けらます。
そのため、プレミアムエコノミーの利用者は、返却順位が1つ下がることになります。
またJALクリスタル会員の国内線でのクラスJ利用者もJGCタグではなく、エクスプレスタグが付けられるため、返却順位が1つ下がることになります。
まとめ
今回の変更は、JGCタグの廃止ということから、事実上JGC会員には改悪になります。
しかし、JGC会員制度という一度JGC会員になれば年会費を払い続ける限り、半永久的に航空会社の上級会員であり続けるという制度は、世界的にはあまりない制度です。
だいたい航空会社の上級会員の期限は、長くても2年という航空会社が多いです。
またJGC会員をビジネスクラスの利用者より優遇するのは少しやり過ぎ感もあったと思います。
欧米線では片道5〜8万円しか支払っていない、エコノミーを利用するJGC会員と片道30万円近くも支払っているビジネスクラスの会員ではない利用者とを比べて、前者の方が先に返却されるのは、さすがに高額な運賃を支払ってビジネスクラスに乗っている乗客には酷なように思います。
またJGCタグの存在は、海外からみれば、分かりにくい制度です。また海外のJALが就航している空港にはJGCタグがないところもありました。
(実際にヘルシンキ空港にはJGCタグがなく、ヘルシンキ空港からの帰国のJAL便はJGC会員もファーストクラスのタグが付けられていました。)
そのため、プライオリティーバッケージサービスでのJGCタグの廃止は致し方無いように思います。
私としては、JGC会員でかつビジネスクラスの利用者は、ファーストクラスのタグを付けてくれるなど、クラスと会員のステータスを合わせることで、サービスが変わるなどの制度を作っても良いのではないかと思います。
もっともこれをやると、地上職の人の負担が大きくようにも思いますが。
今回は、プライオリティーバッケージサービスでのJGCタグの廃止を中心に、JALのプライオリティーバッケージサービスの変更について、記事を書いてみました。
最後まで記事を読んでいただきありがとうございます。
ヨッシー
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