その他ステータスの特典
イベリア航空の特徴して挙げられるのが、ワンワールドのステータス保有者がいる場合のその適用範囲です。
イベリア航空では、グループで航空券を購入した場合は、その中にワンワールドのステータス保持者が一人でもいれば、ステータスの特典の一部が全員に適用されます。(ラウンジの利用は同伴者1名のみ、預け荷物の他の同伴者の増加はありません。)
適用される特典は一部の空港でのセキュリティチェックのファストレーンの利用や、優先搭乗、無料での座席の事前指定などです。
例えば、マドリード空港のセキュリティチェックのファストレーンはサファイアステータスの保持者がいれば、他の同伴者もファストレーンを利用できます。
(とりわけ、ファストレーンが使える基準やその有無などは、利用する空港によって異なります。)
逆に注意しなければならないのは、ステータス保有者の預け荷物の追加特典です。
まずワンワールドのエメラルのステータス保有者は、無料預け荷物の範囲が32㎏までとなり、荷物の個数も1個追加されます。
他方で、ワンワールドのサファイアステータス保有者は、無料預け荷物の範囲は23㎏と変化せず、個数も1個増加します。しかし最大2個までしか増加しません(つまり3個にはなりません。)この規定は、はじめから預け荷物が無いベーシック運賃でも適用されます。
ブリティッシュエアウェイズの場合、サファイアステータスを持っていれば、預け荷物の許容量が32㎏になるのとは対照的です。
(cf ブリティッシュエアウェイズの場合は預け荷物がない運賃の航空券では、預け荷物は増加しません。)
荷物のプライオリティバッケージサービスはサファイアステータス以上であれば受けれます。
イベリア航空のヨーロッパ域内線のメリット・デメリット
まず、挙げられるイベリア航空の利点は、なんと言っても値段の安さです。割と色々な路線をまとめて買うと意外と安いです。
例えば、ブリュッセル空港からマドリードを経由して、バルセロナに行く航空券を2ヶ月半前に買うと、運賃8600円とサーチャージや空港利用料等が5550円で、合計14150円とかなり安かったです。
また、サファイア以上のステータスを持っている人であれば、ラウンジが使えます。そしてマドリード空港にある、イベリア航空のラウンジはかなり充実しておりおすすめです。
また、イベリア航空は、おおよそのヨーロッパの主要都市に就航しています。そのため、値段が安いことと合わせて、便利です。
他方でデメリットは、イベリア航空はその大部分が、マドリード空港に集約されていことです。
スペインには、マドリード空港以外にも、バルセロナ空港やマラガ空港のようにそこそこ大きな飛行場があります。しかしイベリア航空の便はその大部分が、マドリード空港発着となっています。
例えばバルセロナ空港には、イベリア航空のグループ会社のLCCのブエリング航空が拠点にしており、イベリア航空は、コードシェアをしています。
そのため、バルセロナ空港発着のイベリア航空の便はその大部分が、ブエリング航空とのコードシェア便であることが多いです。
後は、既に述べたように、イベリア航空は安い代わりに、座席は狭くかつ機内食も出ないため、LCCと同様程度と思って乗った方が良いと思います。
私としては、ステータスを持っている人であれば、かなり低価格でラウンジを利用できたりするため、ヨーロッパの中の移動はおすすめです。
フィンエアー(フィンランド航空)
私がヨーロッパの航空会社の中で安定感を感じるのが、このフィンエアーです。
また日本からの乗り継ぎ需要の取り込みに力を入れていることから、日本人に対するカスタマーサービスも充実しています。
フィンエアーは日本へは、北から新千歳、成田空港、羽田空港(2020年夏ダイヤから)、中部空港、関西空港、福岡空港(夏ダイヤのみ)とかなり多くの空港にヘルシンキ空港から就航しています。
もちろんヨーロッパの航空会社でここまでの就航数があるのは、フィンエアーだけですが、日本に乗り入れている海外の航空会社でも、その数はかなり上位の方だと思います。
機内サービス
機内食については、ヨーロッパ域内線では、エコノミークラスは、ブリティッシュエアウェイズやイベリア航空と同様に、有料です。
しかしドリンクについては、コーヒーや水、ブルーベリージュースなどの一部が無料です。
(もちろん日本への国際線は、ドリンクと機内食共に無料です。)
フィンエアーのシートの幅は、ヨーロッパの域内線では、ほぼ標準の広さです。
またフィンエアーでは、ロンドン線など、A330やA350などのワイドボディー機で運行されているヨーロッパ域内線には、通常のエコノミークラスより座席のシートピッチが広い、エコノミーコンフォートが設定されています。
他方で、日本線には全てのフィンエアーの機材でエコノミーコンフォートが設置されています。
エコノミーコンフォートについては別の記事があるのでもしよければ読んでみてください。
またフィンエアーのエコノミークラスの事前の座席指定は有料です。
預け荷物の基準
フィンエアーでは、ヨーロッパ域内線のエコノミークラス(エコノミーコンフォートを含む)では、預け荷物の重さは、23kgです。また個数は原則1個までです(エコノミーライト運賃は0個、エコノミーフレックス、エコノミープロは2個までです)。
他方で、日本-ヘルシンキ線(他のアジア路線も同じ)はエコノミークラスでの預け荷物の重さは23kgと同じです。しかしエコノミークラスでも、バリュー、ベーシック、スタンダードの各運賃では、預け荷物の個数は1個までです。
またエコノミーのプロ、フレキシブルの各運賃では、預け荷物の個数は2個までです。
ちなみにビジネスクラスは、ヨーロッパ域内線が2個まで、日本線が3個までです。預け荷物の重さの制限は32kgです。
その他のステータス特典
まずは、座席指定料金は、ワンワールドのサファイアステータス保持者は、エコノミークラスに限り無料です。
またワンワールドのエメラルドステータス保持者は、エコノミーのみならずエコノミーコンフォートの座席指定料金まで無料です。
さらに預け荷物については、エメラルドステータス・サファイアステータス保持者は、荷物の個数が1個増加します。(預け荷物の重さは、23kgのままで、32kgには増えません。)
そのため、フィンエアーを利用する際には、預け荷物の重さには注意をする必要があります。
またプライオリティバッケージサービスはサファイアステータス以上であれば、イベリア航空と同様に受けれます。
さらに空港によりますが、サファイアステータス以上であれば、ファストレーンが利用できることがあります。(これは本当に空港によります。)
フィンエアーのヨーロッパ域内線のメリットとデメリット
まずフィンエアーのメリットとしてあげられるのは、サービスの安定性です。ほとんどしっかりと統一されています。
私自身、10回以上フィンエアーには乗ったことがありますが、CAの方の対応で、嫌な思いをしたことはありません。
皆さんしっかりと対応してくれます。サービス水準としてはヨーロッパの航空会社としては十分だと思います。
それゆえに、1番乗っていて安心感のあるヨーロッパの航空会社です。
他方でデメリットとしては、ヨーロッパの旅行先である、西ヨーロッパからはヘルシンキが遠いことにあります。
どうしてもフィンエアーの拠点は、北欧のフィンランドです。そのため、西ヨーロッパからは距離があり、ヨーロッパの国から他のヨーロッパの国への乗り換えには不向きです。
逆にその立地からすれば、日本から、他のヨーロッパへの乗り継ぎには、フィンエアーが便利だと言えます。
まとめ
どうしても、フィンエアーは、その立地からして日本からヨーロッパへの移動には便利です。しかしヨーロッパの国の間での移動には不向きです。
他方でイベリア航空は、ヨーロッパへの主要空港に就航していることから、この中では値段とともにヨーロッパ内での移動であれば、おすすめです。とはいえあまり機内サービスは期待しない方が良いです。
またブリティッシュエアウェイズはその就航数から、かなり便利です。とりわけイギリスやアイルランドとヨーロッパの他の国間の移動であれば、とりわけおすすめです。
以上、ワンワールドアライアンスに加盟する、ヨーロッパの航空会社の比較についてでした。
長い記事でしたが最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
ヨッシー
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