フィンエアーの長距離線に乗る際の注意点 サービスの変更点

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フィンエアーの長距離に乗る際の注意点 サービスの変更(改悪)点 フィンエアー(フィンランド航空)

 

みなさんこんにちは、アシスタントのヨッシーです。今回はフィンエアーの長距離線に乗る際の注意点とフィンエアーのサービスの変更(事実上の改悪)点について、記事を書いていきたいと思います。

 

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フィンエアーの長距離線

 

フィンエアーの長距離線に乗る際の注意点 サービスの変更(改悪)点

 

フィンエアーは、北欧の国フィンランドのフラッグシップキャリアでもあり、コロナ以前は、成田空港からダブルデイリーで就航し、関西空港・名古屋空港・福岡空港・新千歳空港に就航するなど、長距離線では日本路線にかなり力を入れていた、ヨーロッパの航空会社です。

 

現在はコロナ以前ほどではないものの、成田空港と羽田空港、関西空港に就航しており、その規模は日本に就航するヨーロッパの航空会社としては大きいものです。

 

そんなフィンエアーですが、その就航数の多さやフィンエアーの拠点であるヘルシンキ空港のヨーロッパへの乗り継ぎ便の充実さから、ヨーロッパへのパッケージ旅行などでもよく使われる航空会社です。

 

もっとも、ロシアのウクライナ侵攻により、フィンエアーはロシア上空を飛べなくなってしまい、ヨーロッパへのアジアからの最短ルートというヘルシンキ空港を拠点とした、フィンエアーの乗り継ぎの優位性が失われてしまいました。

 

そのため、フィンエアーはとりわけ長距離線の運賃の価格を下げざるを得なくなりました。それに伴いサービスの簡素化(悪く言えばサービスの改悪)をせざるを得なくなっています。

 

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フィンエアーのサービスの変更点 その1

 

まずフィンエアーのサービスで変更されたのは、座席指定の有料化です。

 

もちろん、今までであればフィンエアーはオンラインチェックイン時に好きな空いている座席を、エコノミーコンフォート以外は自由に無料で選ぶことが出来ました。

 

しかし、現在フィンエアーでは、座席を選ぶためには長距離線であっても、事前の有料の座席指定をしていなければなりません。仮に座席指定をしなければ、自動的に座席が割り振られ、割り振られた座席を変更するには、有料で座席を指定する必要があります。

このフィンエアーの座席指定の完全有料化はサービスの改悪です。

 

またこのことは、乗るフィンエアーの便名がJALのコードシェア便であっても変わりません。そのためJL便名でフィンエアーを予約しても、フィンエアーのAY便名の場合と同じで、座席指定は有料です。

 

 

他方で、フィンエアーの座席指定についても改悪ばかりでなく、ワンワールドのサファイア以上であれば、エコノミーコンフォートの座席も無料で指定できる(以前はエメラルドのみ)という改善点もあります。

 

しかし、フィンエアーの座席指定の原則有料化は、やはり多くの人にとっては改悪と言わざるを得ません。

 

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フィンエアーのサービスの変更点 その2

 

次のフィンエアーのサービスの変更点は、機内食の簡素化です。

 

正直なところ、この点は残念ながらフィンエアーのサービスの変更は改悪と言わざるを得ません。

 

フィンエアーの長距離線に乗る際の注意点 サービスの変更(改悪)点

2019年にフィンエアーの日本からヘルシンキ行の便で出された機内食(1食目)

 

フィンエアーの長距離線に乗る際の注意点 サービスの変更(改悪)点

2023年にフィンエアーの日本からヘルシンキ行の便で出された機内食(1食目)

 

フィンエアーの長距離線に乗る際の注意点 サービスの変更(改悪)点

2019年にフィンエアーの日本からヘルシンキ行の便で出された機内食(2食目)

 

フィンエアーの長距離線に乗る際の注意点 サービスの変更(改悪)点

2023年にフィンエアーの日本からヘルシンキ行の便で出された機内食(2食目)

 

ウクライナ侵攻によりロシア上空を飛べなくなってしまったことから、フィンエアーに限らず、JALも含めて日本からヘルシンキへの便は深夜便になり、ヘルシンキには早朝に着きます。

そのため、午前中に日本を出発して、夕方にヘルシンキに到着する、従来のフィンエアーの便とは単純に機内食を比較することは難しいですが、それにしても明らかにフィンエアーのエコノミークラスの機内食の量が減少しています。

 

また、以前であればヘルシンキへの着陸直前に配られていたフェザーのチョコレートまで有料になっています。

わざわざ、飛行時間の短いヨーロッパ域内線であればいざ知らず、以前までであれば無料で配っていたチョコレートまで3ユーロと有料化するのは、フルキャリアとしてはサービスの改悪であり、如何なものかと思います。

 

フィンエアーの長距離線に乗る際の注意点 サービスの変更(改悪)点

チョコレートが3ユーロで売られている(1単位当たりの量は不明)

 

また従来であれば、一食目の機内食の後に配られていた、コーヒーや紅茶、緑茶のサービスもありませんでした。(もしかすると頼めば、出てきたのかもしれませんが、以前のように配られることはなくなりました。)

 

また1食目の機内食の後にギャレーに置かれていた、自由に乗客が取ることのできる飲み物の種類も明らかに減っていました。

 

フィンエアーの長距離線に乗る際の注意点 サービスの変更(改悪)点

2019年にフィンエアーの日本からヘルシンキ行の便でギャレーに置かれていた、ドリンク類

 

フィンエアーの長距離線に乗る際の注意点 サービスの変更(改悪)点

2023年にフィンエアーの日本からヘルシンキ行の便でギャレーに置かれていた、ドリンク類

 

正直なところ、フィンエアーのサービスの簡素化というよりも改悪がことのほか、食事面では目立ちました。

 

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フィンエアーのサービスの変更点 その3

 

フィンエアーのサービスの変更点としては、次に挙げられるのが、エコノミークラスでのクッションの提供の中止です。

 

私はフィンエアーの長距離線のエコノミーの座席に座り何か足りないと思ったところ、気づいたのがクッションがなく、ブランケットだけということです(このことはエコノミーコンフォートの座席であっても変わりません)。

 

正直2、3時間の短距離フライトならともかく、10時間越えの長距離フライトでクッションがないのは厳しすぎます。

ないならないで、何か代替品を機内に持ち込むので、フィンエアーには事前のアナウンスをして欲しかったです。

 

流石にクッションまでないのであれば、もはやLCC一歩手前です。もしかするとあるのかも知れませんが、フルコストキャリアで長距離線でエコノミークラスといえどもクッションの提供がない航空会社はフィンエアーが初めてです。

 

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フィンエアーのサービスの変更点 その4

 

次にフィンエアーのサービスの変更点としてあげられるのが、機内持ち込み荷物の厳格化です。

 

フィンエアーの長距離線に乗る際の注意点 サービスの変更(改悪)点

 

 

フィンエアーでは、エコノミークラス(Economy Superlight運賃では小型荷物のみ)では、機内持ち込み荷物は55cm x 40cm x 23cmの荷物1つと40cm x 30cm x 15cmの小型荷物の1つしか持ち込めず、その合計も8kg以内出なければありません。

 

ビジネスクラスであっても持ち込める荷物の大きさと個数はエコノミークラスと同じ荷物1つと小型荷物1つの合計2つで、重さの合計が12kgに増えるだけです。

また免税品など空港で購入された品物であっても、すべて機内持込手荷物の一部として数えることが、フィンエアーのHPで明示されています。

そしてこの許容量を超える場合には追加料金の支払いを求められます。

 

フィンエアーのHPでは、この手荷物の厳格化の理由について、以下のように説明しています。

お客様と機内の他のお客様にとって、フライトができるだけ快適かつスムーズなものになるように、機内での必需品のみお持ち込みになり、機内持込手荷物をコンパクトにするようお勧めいたします。特に多くのお客様が冬のコートやその他の荷物をお持ち込みになる冬季は、機内持込手荷物用の限られたスペースがいっぱいになったり、まったくなくなってしまうことがあります。

出発の前にフィンエアーのグラウンドスタッフが超過手荷物を貨物室に移動しなければならない場合、遅延の原因となることもあります。特に満席のフライトの場合は、機内持込手荷物の貨物室への移動が頻繁に発生しています。

 

気持ちは分かりますし、確かにフィンエアーの手荷物厳格化の理由には一理あります。

しかし、フィンエアーはビジネス客だけでなく、観光客も多く利用します。そのことを考えると流石に免税店での購入品を含めてこの手荷物2個は厳しすぎるように思います。

 

私が、この手荷物の規定が厳格化されてからフィンエアーを利用した時は、日本では確認はされていませんが、ヘルシンキ空港のヨーロッパ域内線の便では、時々大きな荷物を持っている人は大きさのみチェックされていました。

もっとも、手荷物の重さまで測られてはいませんでした。

 

そのため、現時点で手荷物の厳格化がされても本当に追加料金まで支払わされるかは不透明です。

また乗る飛行機がどれくらい混んでいるかによっても対応が異なる可能性はあります。

 

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サービスの変更(改悪)への対応策

 

最後にフィンエアーの今回のサービス変更についての対応策についてお話ししていきたいと思います。

 

食事について

 

まず、フィンエアーに乗る際には、その前から機内食が少ないことを見越して、空港もしくは自宅でしっかりと食事をとるようにしてください。

日本を出発するフィンエアーの便は、おおよそ20時以降の便になります。そのため機内食は夜食程度と考えている方が安全です。ワンワールドアライアンスのステータスを持っており、空港でラウンジを利用できるのであればラウンジでしっかりと食事をしておくことが良いと思います。

 

逆に難しいのが、ヘルシンキから日本へのフィンエアーの便ですが、日本への便はヘルシンキを18時前後に出発する便です。ヘルシンキからフィンエアーに乗るだけであれば、搭乗前にヘルシンキ空港で食事をある程度とることも可能ですが、ヨーロッパの各都市からヘルシンキで乗り継ぎをする場合には、乗り継ぎ時間が1時間ということもざらにあります。

 

その場合には、やはりスナック等を機内に持ち込むのが有効だと思います。

(ちなみに、フィンエアーではヘルシンキーニューヨーク線の乗客には、チョコバーなどのスナックを機内に持ち込むことをおすすめしています。

 

 

座席指定について

 

これは、あくまでも個人的な意見に過ぎませんが、日本からヘルシンキ、又はヘルシンキから日本までのフライトは、13時間という長距離フライトです。そのフライトで座席を選べないのは厳しすぎます。

そのため、ここは有料でも事前に座席指定をすることをおすすめします。

 

正直、これに納得できなければ、どこの座席になるか当日の空港での賭けに出るか、残念ながらフィンエアー以外の航空会社を利用するしかありません。

 

 

クッションと手荷物について

 

まず、クッションについてはないことを前提に、自身で用意して機内に持ち込むしかありません。空気を入れることで膨らませる首に巻くクッションもあるため、荷物にならないようにそれを持ち込むのもありだと思います。

 

手荷物については、2023年9月現在フィンエアーは日本線についてはエコノミークラスでも荷物を預けることができる運賃であれば23㎏の荷物を2個まで無料で預けることができます(この個数が改悪により減らされる可能性があるため、事前にフィンエアーのHPで確認を必ずしてください。)

 

仮に、スーツケースを1つだけしか預けていないのであれば、預けれても良いような小さめの機内持ち込み可能なスーツケースやボストンバック等をあらかじめ機内に持ち込み、機内持ち込みについて何らかの指摘を受けた場合には、チェックインカウンターや空港の搭乗ゲートなど、指摘を受けたその場で手荷物を分けて飛行機に預ける準備をしておくのも1つの対応策だと思います。

 

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最後に

 

ここまで、フィンエアーがサービスを簡素化し事実上のサービスを改悪したのは、やはり、ウクライナ侵攻によりロシア上空をフィンエアーが飛べず、ヨーロッパとアジアを結ぶ最短経路という優位性が崩れたことが大きいと思います。

 

日本とヘルシンキのフライトが10時間から13時間に伸び、ロンドンなど他のヨーロッパまでの飛行時間と遜色がなくなってしまったため、フィンエアーとしては運賃を下げざる得ず、その結果このようなサービスの改悪に繫がったことは、理解できない分けでもありません。

 

またフィンエアーも少しでも飛行時間を短くしようと、日本-ヘルシンキ路線では寒冷地に緊急着陸しても良いような装備を準備し、同じ路線を飛ぶJALよりもさらに北極圏に近いエリアを飛ぶなどしており、なんとか飛行時間を短くしようと苦心している様子が分かります。

 

フィンエアーの長距離線に乗る際の注意点 サービスの変更(改悪)点

フィンエアーの日本からヘルシンキへの航路。北極圏上空を通過する。

 

しかし、いくら航空券を安くしても、完全な座席の有料化や手荷物の厳格化などサービスを改悪して追加料金をとるフィンエアーの姿勢はいただけません。また機内食も日本から東南アジアへの便に毛が生えたようなものとなっており、フィンエアーを到底フルキャリアとは言えません。

 

正直、ここまで長距離線でのサービスの改悪を行ったことは、フィンエアーにだいぶお世話になった私としては残念でありません。

 

少しでも、フィンエアーのサービスが改善さえること、そして早くフィンエアーがアジアとヨーロッパを最短ルートで結ぶ航空会社に戻ることを願っています。

 

最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。

ヨッシー

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