みなさんこんにちは、アシスタントのヨッシーです。今日はイギリスから日本への帰国の際に必要となるコロナウィルスの陰性証明書について紹介していきたいと思います。
この時期は、コロナの影響によりイギリスへの渡航者が減少しています。そのためイギリスでのPCR検査による陰性証明書の取得方法についてインターネットで調べたのですがなかなか情報がなく、どこでコロナのPCR検査を受けて陰性証明書を取得するかかなり迷いました。
そのため今回は私の経験をここで紹介したいと思います。
もっともここでの情報は2021年8月中旬の時点の情報です。特に求められる入国書類の内容等や陰性証明書の様式、PCR検査の種類は変わる可能性があります。そのため、帰国の際には日本国政府もしくは駐イギリス日本大使館からの最新情報を必ず確認するようにしてください。
2022年末時点で、この記事で紹介したCollinson社はPCR検査の検査場での営業を終了しています。
イギリス・ロンドンでの帰国のための陰性証明書の取得方法については下の記事を参考にしてください。
日本への帰国に必要な書類とその内容
海外からの日本への入国者が準備しなければならない書類は、大きく分けて14日間の自主隔離の誓約書とweb質問票に加えて、出国72時間前のコロナウィルスのPCR検査の陰性証明書の3つです(2021年8月現在)。
日本への海外からの入国書類は頻繁に変わることから、日本への帰国の際には必ず事前に航空会社のHPなどで確認するようにしてください。
そして、この中でもっとも重要なのが、コロナウィルスのPCR検査の陰性証明書の取得です。正直なところ、他の書類は自分で書くか入力することでどうにかなりますが、陰性証明書だけはPCR検査等の検査を事前に受ける必要があります。
また、この陰性証明書ですがかなり内容が厳格です。実際に、以前には日本人が陰性証明書の不備を理由に入国を拒絶される事態まで発生しています。(流石に今はそこまではありませんが、陰性証明書の不備が理由でかなりの不利益が生じます。詳細は下記に記載。)
そして、陰性証明書の記載必要事項としては以下の①から➄の全ての記載が必要となります。
①氏名、パスポート番号、国籍、生年月日、性別
② 検査法、採取検体
③ 結果、検体採取日時、結果判明日、検査証明書交付年月日
④ 医療機関名、住所、医師名、医療機関印影
⑤ すべての項目が英語で記載されたもの
イギリスでの陰性証明書発行では、⑤は特に問題となりませんが、ややこしいのが検体採取日時と医師名、医療機関印影の辺りになってきます。
また、対象となるPCR検査の方法もreal time RT-PCR法やLAMP法などの所定のものである必要があります。
日本国政府としては、混乱を避けるため国があらかじめ示したフォーマットを利用することを、推奨ています。
結論としては、有効なPCR検査の陰性証明書といえるためには、所定の検査方法により行われかつ国が示したフォーマットでの陰性証明書か、上記の記載事項が全て書かれた陰性証明書であることが必要となります。
イギリスでは、どこで検査を受けて、陰性証明を取得するか
元々、私はヒースロー空港でイギリスから日本へのフライトの前日にCollinson社のLANP法を受ける予定でした。他の検査方法と異なり、LANP法では90分で結果が出るという特徴があります。他方で通常のPCR検査では、通常は翌日、(最長48時間以内)に結果が出ます。
ロンドンシティー空港での検査と陰性証明書の発行
現時点(8月中旬)でイギリスでの陰性証明書の取得方法
ここから、イギリス(主にロンドンから)から日本への帰国の際にどこでPCR検査の陰性証明書を取得するかについて、いくつかの選択肢を考えてみたいと思います。
まず、考えられるのは①私のようにCollinson社のLAMP法でのテストを受けることです。上述の様にロンドン・シティー空港など検査センターの場所が限られていますが、日本政府の推奨フォーマットで陰性証明書が発行されるため一番確実な方法と言えます。
次に考えられるのが、➁Collinson社のPCR検査を受けるというものです。これであればセントパンクラスなどでも受けれるため、検査を受けれる場所が増えます。しかし結果が出るのが、最短でも翌日であり最長で48時間かかるというデメリットがあります。
また、念のため陰性証明書がLAMP法のものと同じく記載内容が要求されたものであるかは、一度ロンドンの日本大使館やCollinson社に確認をとる必要があると思います。
ヒースロー空港ターミナル3のExpress Test社の検査センターの入り口
そして、次に考えられるのが、➂現在では、Express Test社のLAMP法テストがヒースロー空港で受けれることから、これを受け陰性証明書を取得する方法です。また、➃同じくExpress Test社のPCR検査を受けるという方法(しかし、結果が出るまでにはCollinson社のPCR検査同様時間がかかる)も考えれます。日本大使館によれば③、④ともに、有効な陰性証明書として認められるとのことです。
残りは、⑤ロンドンの日本大使館のHPで紹介されている日本の推奨フォーマットでの陰性証明書を発行しているロンドンでのクリニックで検査を受けるというものです。ただ費用がCollinson社やExpress Test社の場合と比べて高額なので、検査センターまでの移動費用などと相談となると思います。受け付けているクリニックはロンドンの日本大使館のHP参照。
ちなみに、はじめに私はイギリス大手の薬局であるBootsのPCR検査でどうにかならないかと考え、陰性証明の内容についてBootsに直接問い合わせたのですが、どうやら日本政府の要求する記載内容が全て満たされていないようなので(若干私の英語力にも問題があるあったかもしれませんが)、不確実性が高いと判断して初期の段階で選択肢から外しました。
もし有効な陰性証明書が提出できなければ
最後にもし有効な陰性証明書がない場合にどうなるかについて、ここで言及したいと思います。
まず、空港のチェックインの際に有効な陰性証明書がないと判断されれば、入国書類の不備を理由に飛行機への搭乗が拒絶されます。このことは、搭乗日が近くなると何回か航空会社から連絡がきます。
次に、もっとも問題となるのが、空港では有効な陰性証明書と判断されたが、入国の際に検疫所で無効な陰性証明書と判断された場合です。
まず、外国籍の方で有れば入国拒否がなされます。他方で陰性証明書が入国要件とされた当初は、日本国籍保有者でも入国を拒否されると言う事態が発生しました。
しかし、日本国籍保有者を入国拒否することは、憲法や国際条約に違反する行為であり現在では、流石にないと思います。もっとも実際の体験者の話によると10日間の自費によるホテル宿泊を強いられたり、ホテルの手配までに一日7万円ほどの人件費をを請求されたりという話を聞きます。
このことから、万が一有効な陰性証明書を日本の入国時の検疫で提出できないとかなりの不利益を受ける危険性があります。それゆえ、日本への帰国の際には確実に有効な陰性証明書を入手するようにしてください。
まとめ
コロナ禍が続く世界において、当面の間は陰性証明書が日本への帰国の際に必要な書類の一つになると思います。もっともコロナウィルスの影響はまだまだ、予測が不可能なことが多く、これからも帰国に必要な書類の種類やその内容はかなり流動的なものと言えます。
そのため帰国の際には、必ずご自身で内容を確認するようにしてください。私自身一日でも早くコロナ禍以前のように自由に海外との往来ができる日が来ることを願っています。
最後まで記事を読んでいただきたいありがとうございました。
ヨッシー
コメント
イギリス人の主人が一時帰国するために、ANAの推奨だったEXPRESS TESTで日本に戻る前のPCR検査を予約したのですが、フォーマットの例がないために、同社で発行される検査証明書で大丈夫なのか不安に思い始めていました。
もちろん、現在(11月末)の状況は変わっている可能性はあるとしても、実際に8月の時点ではEXPRESS TESTのPCR検査の検査証明書で大丈夫だったことがわかり、心強かったです。そのような情報を整理して共有してくれているサイトは数少ないので、とてもありがたかったです。
ありがとうございました。