みなさんこんにちは、アシスタントのヨッシーです。今日は2020年2月から、イギリスの20ポンド紙幣が新しくなることについて、今回は紹介します。(途中2021年8月の補足情報あり)
イギリスのポンド紙幣の種類
現在使用されているイギリスのポンド紙幣の種類は、5ポンド紙幣、10ポンド紙幣、20ポンド紙幣、50ポンド紙幣の4種類です。
日本で両替をすれば、50ポンド紙幣を渡されることがありますが、イギリスの日常生活で使うのは、20ポンド紙幣までです。そのため、イギリスでの旅行や生活での役割が、かなり大きいです。
イギリスで流通しているこれらのポンド紙幣は偽造防止等のため定期的に、新しい紙幣に変えられます。もっともイギリスでは、紙幣は日本以上に頻繁にデザインが変わります。
(ポンド紙幣の刷新は、10年から15年に1度ぐらいのスパンだと思います。)詳しくはイングランド銀行のホームページを見てください。歴代のポンド紙幣とその刷新時期が載っています。
現時点で、10ポンド紙幣と5ポンド紙幣は、5ポンド紙幣が2016年に10ポンド紙幣が2017年に、それぞれ新しくなりました。
今回は、それらのポンド紙幣に続く形で、20ポンド紙幣が新しくなります。
イギリス、20ポンド紙幣が新しくなる時期とその影響
イングランド銀行の発表によれば、まず新しい20ポンド紙幣が登場するのは、2020年2月20日です。
ちなみに、この新しい20ポンド紙幣が登場する日は、あくまでもイングランド銀行が、市場に新しい20ポンド紙幣を、流通させる日です。
そのため、日常生活で一般の人が新しい20ポンド紙幣を目にするのは、もう少し後になると思います。
ちなみにこの新しい20ポンド紙幣は時間をかけて流通させていくため、いきなり新しいポンド紙幣の発行とともに、旧20ポンド紙幣が使えなくなるということは、ありません。
しかし、日本の紙幣やユーロの紙幣のように、新しい紙幣と合わせていつまでも古いポンド紙幣も使えるというわけではありません。(これがイギリスのポンド紙幣の刷新のもっともややこしところ)
20ポンドの旧紙幣は、今までの10ポンド紙幣や5ポンド紙幣同様に、新紙幣の発行後、6ヶ月間のみ使用可能です。
つまりは、移行期間の6ヶ月を経過すると、店舗などでは古い20ポンド紙幣は、使用できなくなります。このため、2020年の9月以降は、注意が必要です。おそらく2020年2月20日から半年後の8月20日辺りが使用期限になると思います。
補足情報 (2021年8月)
2021年8月現在、イングランド銀行のHPを見たところ、2022年9月まで旧20ポンド紙幣が利用できるとのことでした。(お恥ずかしながら、私は今まで利用期限の延長があったことを全く知りませんでした。)
2020年の3月にイングランド銀行に行って、新しい20ポンド紙幣に交換してもらった時に、窓口で旧20ポンド紙幣の利用は2020年8月までであると言われました。そのため、おそらくコロナウィルスの影響により利用できる期間が延びたのだと思います。
もっとも私見ですが2021年8月時点でイギリスの街中では、旧20ポンド紙幣が使われているところを見たことがありません。そのため実際旧20ポンド紙幣の利用期限の延期がどこまで周知されているか疑問です。
それゆえ実際の店舗等で旧20ポンド紙幣を使えるかは、正直未知数です。もし旧20ポンド紙幣の利用を断られた場合は、イングランド銀行のHPをスマートフォン等で見せて、まだ旧20ポンド紙幣の利用が可能であると主張するのはありだと思います。
イギリス 20ポンド紙幣の新紙幣のデザイン
今回の20ポンド紙幣の刷新により、デザインや紙幣の素材が変わります。
紙幣の素材については、5ポンド紙幣と10ポンド紙幣と同じポリマー素材に変わり、破損に対して強くなります。
20ポンドの新紙幣(イングランド銀行(Bank of England)ホームページから引用)
ちなみに20ポンド紙幣の裏側の肖像は、イギリスの有名画家のターナーが使われています。また新しい偽造防止のホログラムなどが付け加えられます。
イギリスの20ポンドの旧紙幣(上記同様イングランド銀行から引用)
20ポンド新紙幣への移行への対策
少なくとも、古い20ポンド紙幣は今年の9月からイギリスで利用できません(古い20ポンド紙幣の期限は2022年9月30日まで延長:上記補足情報参照)
そのため、今回の紙幣の刷新を受けて、現在古い20ポンド紙幣を持っている人はなんだかの対応を取ることになります。
そのため今回は20ポンド紙幣の新紙幣への切り替えに対して、考えられる対応を紹介します。
移行期間内までに使い切ってしまう。
おそらく20ポンドの新紙幣への切り替えに対する現時点で取りうるもっとも簡単な対応はこれです。
単純ですが、使用期限前に古い20ポンド紙幣を使い切ってしまえば何ら問題ありません。
特に2020年の8月まで(2022年9月末)にイギリスを訪れる予定のある人であれば、古い20ポンド紙幣を使い切るか、崩して10ポンド紙幣や5ポンド紙幣のお釣りをもらうのが1番簡単です。
ちなみに、5ポンド紙幣も10ポンド紙幣も、前回の紙幣のリニューアルはここ2、3年の間に行われていることから、よほどのことがない限り、ここ10年近くは、新しい新紙幣に変わることはないと思います。
日本の銀行で古い紙幣を両替をしてしまう
次に考えられる対策としては、日本のポンドを取り扱う銀行で古いポンド紙幣を両替して、日本円に戻してしまうことです。
日本の銀行では、10ポンド紙幣の新紙幣への移行の時もそうでしたが、新紙幣への移行期間が過ぎた後でも、1、2年以内であれば日本円に両替してくれます。(おそらくそれ以上の期間でも両替してくれる可能性は十分ありえます。)
そのため持っている古いポンド紙幣を、日本の銀行で両替により日本円に戻してしまうのはいい1つの手段です。
ただこの問題点は、日本でのポンドの両替手数料の高さです。ポンドはそれほど取り扱いが少なく、1ポンドあたりの手数料も10円とかなりの金額を取られます。
そのため、イギリスに当面の間行かないか、もしくは今後行かない人向けの手段だと思います。
イギリスでの新紙幣への交換
新紙幣への移行期間後に、イギリスに行く予定がある人は、これが私としてはおすすめの対策方法です。
イギリスでは、古い紙幣は移行期間後も特に制限なく新しい紙幣に交換してもらえます。そのため、現在でも古い20ポンド紙幣のみならず、すでに使用期間が過ぎている古い10ポンド紙幣や5ポンド紙幣も新しい紙幣へと交換してもらえます。
しかしこの点問題があるのが、この新紙幣への交換方法です。新紙幣への交換を受け付けているのは、ロンドンにあるイングランド銀行の専用窓口か、イングランド銀行への郵送もしくは、イギリスの普通の銀行・郵便局での交換です。
この中では、もっとも簡単なのがイギリスの銀行・郵便局での交換のように思えますが、基本的に銀行・郵便局でも新紙幣の交換は、その場で新紙幣がもらえるのではなく、イギリスの国内の銀行口座への振り込みになるため、旅行者や留学生などのイギリスの短期滞在者にとっては現実的ではありません。
逆に、イングランド銀行への古い紙幣の送付は海外の銀行口座への振り込みに対応していることから現実的です。この辺りはわかりませんが、おそらく海外送金となると受け取る側の日本の銀行で受け取り手数料なるものが発生する可能性があります。
また古い紙幣の送付においては、イングランド銀行のホームページから申し込み用紙を英語で記入しなければならず、手間を考えてもあまりよい手段ではありません。
こうなると、やはり現実的な手段はイギリスに旅行などで立ち寄る際に、ロンドンにある、イングランド銀行に行き専用窓口で直接交換してしまうのが1番良いと思います。
この方法であれあば、その場で新しい紙幣を受け取ることができます。私も1度、10ポンド紙幣の新紙幣への移行期間後に、イギリスよってイングランド銀行で直接10ポンド紙幣を交換してもらいましたが、わりと簡単でした。
古いポンド紙幣の交換については期限がないことから、イギリスに行くタイミングをみてイングランド銀行に直接行くのが、最も妥当な手段だと私は思います。
ちなみにここからは、私の直接の体験ではありませんが、知人でイギリスのロンドン以外のエリアの普通のイギリスの銀行で、移行期間が過ぎた古い10ポンド紙幣を新しい紙幣に交換してもらった人がいます。おそらくイギリスの地方都市や田舎の方であれば、ロンドンのイングランド銀行まで行くことが非現実的であることから、このようなサービスが行われている可能性はあります。
もしロンドン以外の地方都市に行くのであれば、現地の銀行で一度確認してみても良いと思います。しかしロンドンにも行くのであれば、イングランド銀行に行くのがやはり確実です。
まとめ
ポンド紙幣の更新については、20ポンド紙幣の新しい紙幣の移行の開始期日よりも、むしろ古い20ポンド紙幣の使用期限期限の方が重要です。
イギリスに2020年の秋までに行く予定がある人は、古い20ポンド紙幣の使用期限である、2020年8月末(2022年9月末)に注意してください。
また私としては、やはり使用期限後の紙幣は、ロンドンに行く際についでにイングランド銀行に行って、旧紙幣を新紙幣に交換してもらう方が良いと思います。
最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。
ヨッシー
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