皆さんこんにちは、happy ambassadorの村川です。今日はイタリア・ボローニャ空港での免税手続きの仕方について紹介したいと思います。
イタリアの免税手続き
イタリアでは、食品等いがいのものに付加価値税(VAT)が21%かかっています。付加価値税とは簡単に言えば、日本の消費税みたいなものだと思っていただければ良いです。
その付加価値税ですが、1回の買い物で155ユーロ以上購入時に免税手続きを受けれます。(1つの品で155ユーロ以上である必要はありませんが、一度に会計を行う必要があります。)
イタリアの場合はおおよそ税金の10数%が免税手続きにより返還されます。(実際の返還額は、そこから免税手続き代行会社の手数料が10%ほど引かれる)
免税を受けれる基準の価格や返還額は同じEU加盟国でもかなり差があります。たとえばスペインでは、基準の価格はありません。
以下の免税手続きはイタリア以外の国であっても、基本的にEU加盟国であれば、同じ流れになります。
イタリアの免税手続きの流れ
免税手続きの流れは基本的には、以下の3ステップです。
- 店で購入時にパスポートを見せて、免税手続きの用紙と封筒をもらう。
- 購入品を持って、EU最終出国地の空港で税関からスタンプを免税手続きの用紙にもらう。
- 免税の代行会社の空港デスクで返金を受ける。もしくは、免税手続きの用紙を封筒とともに郵送する。
店での購入時の手続き
購入の時に必ず免税手続き(タックスフリー)をお願いするようにしてください。基本として言わないとしてくれないことが多いです。また会計が終わってからはできません。
そのため必ず支払いと同時に免税手続きをお願いするようにしてください。
店によっては免税手続きをしてくれないところもあります。かならずレジ前もしくは店の入り口にグローバルブルーなどの免税手続きの代行会社のステッカーが貼ってあるかを、確認するようにしてください。
またもしなければ、店の人に免税手続きができるか確認をするようにしてください。
観光地にある大きな店であればだいたいしてくれますし、最近では観光地にある個人商店でもそれなりの大きな額の商品を扱う店では、できるところが多いです。
また購入時にパスポートの提示を求められ、店員がパスポート情報を入力して免税手続き(VAT)の申請書類をパソコンで作成してくれることが一般的です。
その場合は、返金方法を選択しサイン欄にサインをするだけです。しかし他方で、パスポートの提示のみを求められ、そのまま申請書類のみを求められる場合があります。その場合は、自分で名前やパスポート番号、国籍などを記入する必要があります。
空港での免税手続き
まず空港では、税関の免税手続きカウンターでパスポートと搭乗券と免税書類を見せて、免税手続きのスタンプを貰う必要があります。
ここではカウンターの場所などはイタリア・ボローニャ空港を例に出していきたいと思います。基本的にどこのイタリアの空港であっても行う手続きは同じです。(といよりもイタリア以外の国でもEUの中であれば、同じです。)
まず税関の免税手続きとしてスタンプをもらう際に注意をしなければならないのが、税関から免税手続きのスタンプをもらう時に、その免税対象となる購入品の提示を求めれる場合があります。また免税手続きをする商品については未使用のまま出国する必要があります。
スーツケースに免税対象商品を入れて荷物を預ける場合は、一度チェックインカウンターで、タックスフリーをする旨を伝えて、チェックインを行います。
そして免税対象商品を入れたスーツケースを一度受け取り、免税手続きのカウンターでスタンプをもらい、また荷物を預け直す必要があります。
この点バルセロナなどでは、Eチケットのみで大丈夫だったので、Eチケットのみでできるか確認してみるのもありです。またもしくは事前のオンラインチェックインやキオスクなどの端末で、航空券を手に入れていれば、チェックイン前でも免税手続きを行えます。
また、空港によっては、スーツケースに入れる荷物用の免税手続きの税関が空港のチェックインと同じロビーにあり、手荷物用の免税手続き用の税関が空港の検査場以降にあり分かれている場合があります。
しかし、免税対象品を持ち込み荷物とする時でも、チェクインカウンターがあるロビーでの免税手続きができる場合が多いです。
また原則、免税手続きの税関での手続きは、EU内の最終出国空港で行うこととされています。そのため例えば、ボローニャ空港からパリを経由して日本に帰国する場合は、EU内の最終国である、フランス・パリの乗り継ぎ空港で行います。
逆に同じ乗り継ぎによる帰国であっても、ボローニャ空港からドバイを経由して日本に帰国する場合は最終のEU出発地がイタリアであることから、ボローニャ空港で免税手続きをします。
もっとも上記の乗り継ぎの原則はあまり適用されることはなく、ほとんどの場合、乗り継ぎ便であってもはじめての帰国便の出発地で手続きを行うことができます。(そもそも預ける荷物に免税品を入れると、その荷物を乗り継ぎ先の空港で出すことは非現実的なため)
ちなみに旅行の途中にEU加盟国から出る場合、例えば日本→イタリア→トルコ→ギリシャのような場合には、途中のEUへの出国時に免税品の免税手続きをする必要があります。
上の例の場合は、イタリアで買った免税品の免税手続きはトルコへの出国時に行なう必要があります。
ボローニャ空港の免税手続きの税関の位置
ボローニャ空港の免税手続きの税関の位置は2箇所あります。1つは1階の入り口を右手に進みスーパーの奥にある、到着口の近くです。
もう1箇所はチェックインカウンターB(ルフトハンザグループとイベリア航空が使用しているエリア)の向かい側にあります。
チェクインカウンターの向かいにある税関の免税手続きデスク
私が行った時は、後者のチェックインカウンターの近くの免税手続きのカウンターのみが開いていました。
もしかすると時間によって空いている免税手続きの税関のカウンターが変わるかもしれません。
免税手続きの税関のカウンターでは、搭乗券(場合によってはEチケットでも可能)とパスポートと免税手続きの書類を提出して、スタンプをもらいます。この際に免税手続きの対象品の提示を求められることがあります。(免税の種類によっては、スタンプは不要で機会にバーコードを通して完了する場合もある。)
いずれの場合でも税関の免税手続きのカウンターの係員に言えば、教えてくれます。
代行会社を通して税金の返還を受ける
これが免税手続きの最後のステップになります。まず返還方法は、①空港のデスクで現金で受け取る、②指定のクレジットカードの口座で返金を受ける、③小切手で受け取る。
基本的には①か②のいづれかを選択することになります。ここでは③はあまり利用しないため割愛して、①と②の方法について解説します。
①の免税手続きの返金方法
現金で受け取る場合には、空港にある代行会社の免税手続きカウンター(税関の免税手続きのカウンターとは別。)に行き、返金手続きを受けます。
バルセロナやロンドンなどの大きな空港であれば、利用者が多いため、代行会社ごとのカウンターがあることも多いです。しかし、あまりEU国外への便が飛んでいない中小規模の空港であれば、両替所のカウンターが手続きを代行していることが多いです。
手続きを代行している場合には、その会社のステッカーが店頭に貼られています。また分からなければ、空港のインフォメーションに言えば教えてくれます。
ボローニャ空港はそれほど大きな空港ではないため、代行会社ごとのカウンターはありません。1階のスーパーよりも奥にあり、到着口の間にある両替所で書類を提出することで、現金での税金の返金を受けることができます。
ボローニャ空港にある税金の返金を行ってくれるカウンターTravelexが代行している
ここでこの方法で注意が必要なのは、手数料が下記の②の場合と比べて高い場合があります。免税手続きを行う場合返金額の1割から2割までの手数料が返金額から免税手続き代行会社により引かれます。この額は代行会社により異なります。
代行会社の1つであるグローバルブルーでは現金で直接受け取るよりも、クレジットカードで受け取る②の方法のほうが手数料が安いとのことです。
また通貨は現地通貨のため、イギリスであればイタリアで購入した免税品であっても、ポンドで返金されます。(イタリアでユーロで支払ったからと言ってユーロでは返されません。)また当然ですが、この場合は日本円では返されません。そのためまたヨーロッパに来る人であれば良いですが、あまりヨーロッパに来ない人にとってはまた日本円に両替手数料を支払い両替しなければならないため、あまりお勧めできません。
②の免税手続きの返金方法
クレジットカードの口座への返還の場合は、クレジットカード番号を免税手続き書類に記載して、各代行会社のポストに投函すれば、後日クレジットカードの口座に免税額が返還されます。
またこの方法の利点は空港で時間がなければ、日本から国際郵便で送ることもできる点にあります。グローバルブルーについては、成田空港と羽田空港の到着ロビーに専用のポストがあります(場所はともに宅配サービスカウンターの近く)。また免税手続きの代行会社のカウンターが混んでいても、ポストに投函するだけなので、列に並ぶ必要がありません。
さらに投函するポストが見つからなければ、免税手続きの代行会社のカウンターに行き、クレジットカードと免税手続きの書類を見せれば、クレジットカードに返還する手続きをしてくれます。
私としては、②の方がおすすめです。
まとめ
今回は、イタリア・ボローニャ空港での免税手続きについて述べました。
しかしイタリアのみならず、オーストリア・ウィーンやドイツなどEU加盟国であれば、免税手続きの仕方は同じです。
他の記事でヨーロッパの免税手続きの仕方について、まとめてかなり詳し目に書いています。(一部重複あり)
そのためもしよければ、その記事も読んで見てください。
少しでもヨーロッパでの免税手続きを行う手助けになれば幸いです。
最後までブログを読んでいただきありがとうございました。
村川
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