みなさんこんにちは、アシスタントのヨッシーです。今日はイギリス南部にある島、ワイト島の行き方について紹介します。
ワイト島 (Island of wight)とは
ワイト島は、イギリスの南部イギリス海峡に浮かぶ面積380 km2の島です(イギリス海峡に浮かぶとは言ってもかなりイギリス寄りです)。その大きさは日本の奄美大島の半部とけっこう小さな島です。
ワイト島はイギリスの本島から近くフェリー1時間、高速艇であれば30分もかからない距離にあります。
また、イギリスのヴィクトリア朝時代にリゾート地になった島で、時の女王ビクトリア女王が好み、最後を迎えた島でもあります。
さらにワイト島には今まで多くの恐竜の化石が発見されており、化石の発見が多い島としても知られています。
ワイト島のアクセス手段
ワイト島へのアクセス手段は大きく分けて、ポーツマスからとサウサンプトンからの2つです。
(それ以外には、サウサンプトンよりさらに東のライミントンからワイト島のヤーマスまでも船が出ていますが、ロンドンからであれば、サウサンプトンか、ポーツマスの方がアクセスが良いため今回は、紹介を割愛します。)
ポーツマスからは、ポーツマスハーバー駅の中にある、乗り場から、ワイト島のRyde まで船が出ています。
また、サウサンプトンからは、ワイト島のカウズ(cowes)までフェリーと高速船がそれぞれ出ています。
ちなみにカウズは、イーストカウズ(east cowes )とウエストカウズ(west cowes)に分かれており、イーストカウズにはフェリーが、ウエストカウズには、高速船がそれぞれ着きます。
もっともこのイーストカウズとウエストカウズは、ワイト島の中でも入り江になっている部分の対岸なので、それぞれ渡し船で移動することができます。
ポーツマスからのワイト島への行き方
まずポーツマスから、ワイト島への船が出るのは、ポーツマスハーバー(Portsmouth Harbour) 駅です。 ポーツマスには、ポーツマスハーバー駅と街の中心であるポーツマスアンド サウスシー(Portsmouth &southsea)駅の2つがあることから注意が必要です。
電車によってはポーツマスハーバーまで行かず、手前のポーツマスアンドサウスシーまでの電車もあります。
次にワイト島への船の乗り場ですが、ポーツマスハーバー駅の改札を入った改札の中にあります。
ワイト島への船のチケットですが、電車のチケットとまとめて買えます。また駅構内の船の乗り場でも、ワイト島行きのチケットを買えます。
もしポーツマスハーバー駅から入るのであれば、駅の券売機等であらかじめ船のチケットを購入する必要がありますが、ロンドンなどから電車でポーツマスハーバーを経由して、ワイト島へ行く場合は、チケットをポーツマスハーバーの船の乗り場で買うことができます。(この場合間違えても、ポーツマスハーバーの改札を出ないようにしてください。)
ポーツマスハーバー駅での具体的なワイト島への船の乗り場の位置
ポーツマスハーバー駅は、ここが終点の駅です。そしてワイト島への船の乗り場は、電車の進行方向(つまりは線路の行き止まりの方)へ進んだところにある入口から入ったところにあります。
入り口は駅の突き当りの1番左奥です。もし分からなければ、とにかくポーツマスハーバー駅の電車止めの奥を探すようにしてください。
ポーツマスハーバー駅にあるワイト島へのフェリー乗り場の入り口
またIsle of WightかWIGHTLINKの案内があるので、その案内表示に従っていくとワイト島へのフェリー乗り場にたどり着きます。
ワイト島への運賃と時刻表
ポーツマスハーバーからワイト島へ出ているフェリーは、WIGHTLINKというフェリーです。
時期と曜日によりますが、平日と土曜日のワイト島行の始発が、6:15、日曜日が7:15で最終がすべての曜日で22:45。他方でワイト島発が、平日と土曜日が6:47で、日曜日が7:47で、最終がすべての曜日で23:10発です。フェリーの本数は1時間あたり2本ほどです。
ワイト島までの時刻はたまに変更されるので、ワイト島に行く際には、必ずフェリーの時刻をwight linkのホームページから確認してください。
ポーツマスハーバーからワイト島までの所要時間はおよそ25分から30分程度です。
フェリーの値段は、大人が片道16.10ポンド、その日のうちの往復であれば20.60ポンド、その日以外の往復であれば29.80ポンドです。それ以外にも家族チケットなどもあります。
既に述べた通り、フェリーのチケットは電車のチケットと合わせて駅で買うこともできます。
ポーツマスハーバーからワイト島でのフェリーの様子
ワイト島までのフェリーは、それほど大きくなく、サウサンプトンからワイト島間のフェリーと異なり、車は乗船できません。
またフェリーの船内は日本の普通の短距離線を走るフェリーと同じか少し広く、スーツケースなどの荷物を置くことのできる専用のスペースもあります。そのため安心してスーツケースを持ち込むこともできます。
ポーツマスハーバーからワイト島までのフェリーの船内の様子
他方でカーフェリーほどの大きさがないため、そこそこ船自体は海が荒れれば揺れます。もっとも所要時間が短いことから、それほど乗っているのが大変だとは私は感じませんでした。
ワイト島のライドでのフェリー乗り場
ポーツマスハーバーからの場合には、ワイト島の中でもライドのフェリー乗り場に着きます。そしてライドのフェリー乗り場には電車の駅も併設されています。
ライドにフェリー乗り場は、ライドの中心から離れており、長い橋がライドの街までかかっています。
ワイト島の中心地であるニューポート(Newport)やカウズまでのバスに乗るのであれば、橋を渡る必要があります。
ライドのフェリー乗り場の隣にある駅で停車している列車
橋の渡り方は徒歩でも、併設された電車でもどちらでもいけます。またワイト島の有名な観光地であるワイト島蒸気鉄道に乗るのであれば、フェリー乗り場から発着する列車に乗って、3つ目の駅であるSmallbrook Junction で降ります。
ちなみに電車のチケットは、乗務員から買うことができます。(ライドのフェリー乗り場にはチケット販売所はない)またワイト島に来る前の鉄道の駅で、フェリーも含めて通しでチケットを買えます。
サウサンプトンから、ワイト島への行き方
サウサンプトンからもワイト島へのフェリー(RED FUNNEL)と高速船(RED JET)がそれぞれ出ています。
ワイト島のイーストカウズに停泊する、フェリー
サウサンプトンにあるワイト島へのフェリー乗り場は、ポーツマスの場合と異なり、街の中心部から徒歩10分ほど(サウサンプトンの駅からは20分ほど)の場所にあります。
サウサンプトンの駅からはキーコネクト(Quay Connect)とというバスも出ています。
具体的なバス乗り場は、サウサンプトンのメイン通りである、アバブバーストリート(above bar street)を南に下って海に出た所にあります。
この建物がサウサンプトンのフェリー乗り場(ターミナル1)高速艇はさらに左奥の道を進んだところにある。
イーストカウズまでのフェリー(RED FUNNEL)乗り場はターミナル1(手前の建物)、ウェストカウズの高速船(RED JET)乗り場はターミナル2 (桟橋の奥)にあります。
ワイト島への運賃と時刻
フェリーの時刻表は、曜日を問わず朝6:00がサウサンプトンからの始発で、最終便は22:30です。だいたい1時間30分に1本ぐらいの運航頻度です。その逆のワイト島のイーストカウズ発もおおよそ同じで最終便のみ23:55発です。
他方で高速艇の方がフェリーより便数が多く、おおよそ1時間から30分に1本程度本数があります。ちなみにサウサンプトンからの始発が5:45発(日曜日のみ6:45発)で最終便が22:45発です。逆にウェストカウズの方が6:15発が始発で(日曜日のみ7:15発)最終が23:15発です。
もっともこれらのダイヤは良く変わるので、ワイト島へ行く際には必ずREDFUNNELのホームページで時刻を確認してください。
ワイト島への運賃は、少し複雑です。まずフェリーの場合は片道は10.40ポンドです。また当日の往復は19ポンドです。他方で高速艇の場合は、片道17.80ポンド、当日の往復は27.20ポンドです。
しかし平日の9:15以降と土日の全日有効な時間制限のある往復券や高速艇(REDJET)とフェリー(REDFUNNEL)との共通券など様々なチケットがあります。
ワイト島へのフェリーの様子
ワイト島へのフェリーは、車も乗せれることから、かなり家族ずれが多かったです。船内は、レストランやカフェなどがあり、もう1つ上の階には、10ポンドで入れるラウンジもあるました。(飲み物と食べ物は別料金)
やはり車まで乗せれることから、船が大きくそれほど揺れませんでした。あまり船が得意でない人は、おそらくフェリーの方が良いと思います。
サウサンプトンからワイト島までのフェリーの船内様子
他方で、サウサンプトン-ワイト島間は、1時間と少し時間は他の船と比べてかかります。また船内は階段が多いためスーツケースや大型の荷物を持っての移動には適しません。その場合は、高速船の利用をおすすめします。
他方で、高速船はサウサンプトン-ワイト島間は20分から30分ほどです。普通の高速船のため、高速ですがフェリーと比べて小さいことから、海が荒れるとかなり揺れます。
ワイト島のイーストカウズとウエストカウズの移動
ワイト島のイーストカウズとウエストカウズを結ぶ渡し船
ワイト島のイーストカウズとウエストカウズは対岸ですが、その間には橋が架かっていません、そのため両岸の移動は渡し船での移動が必要です。
渡し船の乗り場は、イーストカウズのフェリー乗り場のすぐ近くです。ちなみに移動には1人1.50ポンドかかります。
基本的に対岸の移動にはこれ以外の選択肢はなく、もしバスで移動した場合は1度ワイト島の中心であるニューポートまでバスで戻らなくてはならなくなるため、かなりの遠回りになります。
ワイト島の移動手段としてどちらがおすすめか
正直なところ、ワイト島への移動については、ポーツマスハーバーからかサウサンプトンからのどちらが良いかは一概に言えません。
そもそも、同じワイト島内でも、それぞれのフェリーや高速船が発着するカウズとライドはかなり離れています。
例えば、ワイト島蒸気鉄道に乗るのであれば、やはり電車が通っているライドの方が行きやすいため、ポーツマスハーバーからの方がおすすめです。
他方でオズボーンハウスを訪れるのであれば、カウズの方が近いため、サウサンプトンの方が良いと思います。
正直なところ、サウサンプトンからのルートの難点は、鉄道の駅からフェリー乗り場までの距離がそこそこ離れている点です。
他方でサウサンプトンの方がロンドンのウォータールーからのアクセスが良いため、そこさえバスに乗るなり、サウサンプトンで宿泊するなりしてクリアしてしまえば、サウサンプトンルートの方が良いと思います。
他方で、ポーツマスハーバーからのルートの場合は、駅直結と言う便利はいいですが、サウサンプトンよりもロンドンから遠いです。そのため、ヴィクトリア駅から、もしくはウォータールー駅(この場合はおそらく1つ前のポーツマスアンドサウスシーまでしかないため、そこでポーツマスハーバー行きに乗り換える必要があることが多いです。)から、日帰りで行くのであればサウサンプトンからよりもおすすめです。
まとめ
ワイト島への行き方を決める際には、どちらのルートにするにしてもどちらかのルートかを決めてしまう方が、イギリスの電車もワイト島までのフェリーや高速船のチケットも往復券が使えるためお得です。
もちろんどちらのルートでもロンドンから日帰りでワイト島まで行って帰れますが、個人的にはワイト島をゆっくり回るのであれば、サウサンプトンかポーツマスハーバーで泊まるのも良いと思います。
最後まで記事を読んでいただきありがとうございます。
ヨッシー
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